406 :名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金) 12:43:35 ID:IQt
自分の中では途中のいい話が崩れていく様がかなり後味悪い

「愛の形」っていう話
突然だった。
あまりに強い衝撃に一瞬意識が飛ぶ。
数秒くらいだろうか。気づいたら闇夜に溶けていくトラックが見えた。

轢かれたのか。
あいにく深夜で周りに人らしき物は感じられなかった。
起きあがれるかなと思ったが、目の前に転がっているのが自分の足だと気づきあきらめた。
死ぬんだな。何の恐怖も無くそう思う。高揚感すらあった。

ふと妻の顔が頭をよぎる。
さよなら言わなきゃな、あいつ寂しがり屋だから。
上着のポケットから携帯をとりだす。
良かった。壊れてない。

妻の履歴を引っ張り出し、耳に当てようとしたが右耳が無かった。
仕方がないので無理矢理左耳に当てる。
数回のコール音のあと、無機質な留守番メッセージが流れた。
いつものことだが、大事なときにはつながらない。
おっちょこちょいな妻はよく携帯を置き忘れたりする。

ピーッという発信音。
そういえば何言うか考えていなかったなぁ。
あいつなんて言えば喜ぶかなぁ。

「ぁ…ぃ…し…てるよ…ぁ…ぃし…てるょ…」
愛してるよと言ったつもりであったが、口からはボコボコと血の泡が溢れ、明瞭な言葉はでなかった。
電話を切り満天の星空を眺めた。
全身がすごくだるい。
最後にあいつの声聞きたかったなぁ。そう思うと自然と涙が溢れた。
にじむ星空が綺麗だった。



その夜、警察署に夫をひき殺したと女性が出頭した。
夫に内緒でホスト通いをし、かさんだ借金の清算を保険金でまかなおうとしたらしい。

女性は自首した理由をこう語った。
「家に忘れた携帯に夫から留守電が入っていた。『知ってるよ…知ってるよ…』と。すべてばれていると思った。」
妻はやっばりおっちょこちょいだった。
409 :名無しさん@おーぷん 2015/06/02(火) 11:13:33 ID:458
あんまり面白くないかも
実話です

中学生の頃の話
友達と花火を見に行く約束をした
花火と行っても田舎で川の堤防に陣取り
向こう岸から上がる花火を見るというもの
その日ばかりは人で賑わい出店もあって
こんなに人がいたのかと驚く感じw

実家には母の妹(38)が子連れで帰省していたが小さな子達(小一、幼稚園生、赤ちゃん)で
私は一歳年下の妹だけを連れて友達と合流した

花火が始まろうとした頃鬼の形相をした叔母が走ってきた
どうしたのー?と叫ぶと近寄ってきた叔母に
訳もわからずボコボコに殴られる
鼻血が出た感触がした
友達と妹は大騒ぎで叔母を止めていたような気がするが
意識が遠のいてただ芝生に出来た血だまりを
ぼーっと見てた

そのまま近くにいたらしい近所のおばさんに
連れられて病院に
実は全く覚えていないんだよね
ショックなのか頭打った影響かはわからないんだけど

いえ大丈夫ですから大丈夫ですからと無機質に繰り返していたらしく、いよいよヤバイと先生は判断して、刑事事件として警察に連絡

付き添ってくれたおばさんが我が家に連絡してくれて、すっ飛んでくる家族
やったのが叔母だと妹や友達がいうもんだから、これまたすっ飛んできた警察に訳もわからずも身内のことなのでともみ消したらしい

奥歯が折れ鼓膜破れて頭蓋骨にヒビ脳震盪と記憶障害
正式名称はよくわかりません……すみません
死んだと思ったよ鼻血の時点で

後日殴った理由が判明
「子供がはぐれたのに、私ちゃんが友達とあそんでいたから腹が立った」

まず理由言えよ!
「子供がはぐれたから一緒に探して」
と言ってくれれば探したよ……
つか妹はいいのかよ
それを妹にいうと
「ラッキー♪」と言っていた
410 :名無しさん@おーぷん 2015/06/02(火) 13:47:22 ID:XFM
何年か前にみたよくある大家族の番組
子供が10人以上いて、長女は成人していて末っ子は新生児だった。
狭いボロボロの家に大人数で住んでいて、見るからに生活は苦しそうだけど本人達は賑やかで楽しいと言っていた。
長女は16歳の時に未婚で妊娠出産していて、産まれた娘は育てられないから施設に入れられていた。
成人して働きだしても、面会には行くものの引き取ることはなかった。
番組の終盤で、長女が今付き合っている彼氏の子供が出来たから、結婚して産むと両親に報告する場面があった。
報告を聞いた父親がヘラヘラしながら、「施設にいる子供の事も忘れるなよ」と言い長女は「わかってるって」と答えただけだった。
母親は産まれたばかりの自分の末っ子を、見るからにDQNっぽい長女の彼氏にニコニコしながら見せていた。
施設にいる子のその後も気になるけど、長女も彼氏もフリーターで今後子育てなんかやっていけるんだろうか。
自分には全く関係のない人達だけど、胸糞悪かった。
411 :名無しさん@おーぷん 2015/06/12(金) 23:06:18 ID:60S
消防の頃見てたテレビ番組
悪の組織に攫われたお姫様を助け出すという設定でレギュラーの子供達が毎週悪の怪人に扮したゲストと謎解きクイズで勝負する番組。
当時の自分は毎週wktkしながら自分も画面の中の子供達と一緒に問題を考えつつ楽しんでた。
遂に迎えた最終回、ラスボス戦で真剣勝負も虚しく敵の方が勝ってしまいお姫様は助けられなかった。
自分としてはこの次にリベンジ編とかあってハッピーエンドで終わるんだろうと信じてたのに次の週は何事も無かったかのように別の番組に変わってしまい子供心に後味悪かった。
438 :名無しさん@おーぷん 2015/07/23(木) 01:07:28 ID:CUM
>>411
それって確かテレ朝のバーチャQとかいう番組だったっけ?デカいマッチ棒でクイズしたりデカい文字運んで並べ替えしたりの
でもあれ最終回で敵側が勝っちゃったけど姫がそれ気に食わなくて巨大化だかの超展開でとりあえずハッピーエンドに持っていった記憶があるんだが...
584 :名無しさん@おーぷん 2016/07/02(土) 17:07:20 ID:nkz
>>411
バーチャqな
姫がマジギレして巨大化して悪人が住んでる星を足で踏みつけて消滅させて逃げたオチなので姫は助かっている
姫を誘拐したばかりに惑星レベルで破壊された悪人達が悲惨やわ
412 :名無しさん@おーぷん 2015/06/16(火) 16:00:12 ID:sfj
ライトノベル「とある魔術の禁書目録」は1・2巻は後味が悪かった
すまん、長くなるかもしれないしあんまり文章力もない

超能力や魔術が存在する世界、主人公の上条は魔術や超能力を打ち消す右手を持っている。
ある日、魔術師を名乗る少女インデックスと出会う。
インデックスによると
自分は10万3000冊の魔術書を記憶している
それを狙う2人の魔術師に追われている
なぜか魔術書以外の記憶がない
という。
お人よしの上条は魔術師からインデックスを守ろうと決意する。
1人目の魔術師ステイルを何とか撃退した上条だが2人目の魔術師神裂に敗北してしまう
どうしてインデックスを狙うのか問いかける上条に神裂は真実を告げる。
インデックスは定期的に記憶を消さなければ生きられない呪いがあるということを
そしてステイル、神裂、インデックスはかつて親友同士だったがインデックスにはその記憶はすでにないこと。
ステイルも神裂も好きでこんなことをしているわけじゃない。それでもインデックスの命を守るために
たとえインデックスに嫌われても記憶を消し続けるという。
そしてもうすぐインデックスの記憶を消すタイムリミットが迫っている
それまでに覚悟を決めインデックスとの別れを受け入れてほしいと神裂は上条を見逃す。
413 :名無しさん@おーぷん 2015/06/16(火) 16:09:30 ID:sfj
なんとかインデックスをそして親友なのにつらい選択をしなければならなかった2人を助けたいと考える上条は
自分の右手ならば呪いを消せるかもしれないと考える
そしてインデックスにかけられた呪いの元を発見し右手で打ち消した。
すると自我を失ったインデックスが上条を攻撃してきた。
なんとかインデックスを無力化させた上条だが頭部に深刻なダメージを受けてしまい
上条はそれまでのすべての記憶を失ってしまう。

ここまでで1巻
414 :名無しさん@おーぷん 2015/06/16(火) 16:35:19 ID:sfj
2巻
上条は自分が記憶喪失であること、そして記憶が二度と戻ることがないこともインデックスに隠し生活することになった
他に行くところもないのでインデックスも一緒に奇妙な同居生活が始まった。
そんな上条の前に再びステイルが現れる。
ステイルが言うにはとインデックスとの生活を容認する代わりに魔術師の仕事を手伝えという
以来の内容は上条たちの住む街でアウレオルスという魔術師が何か企んでいるらしいので阻止しろというものだった。
アウレオルスはステイルたちの所属する組織の魔術師だったが数年前に裏切りそれ以来ずっと姿を隠していたという
調査の途中、ステイルがインデックスの事を好きなんじゃないかと指摘する上条にステイルは言う
インデックスを好きな人はたくさんいる。友達として女の子として教え子として。上条やその人たちの違いは助けることができたかできなかったかの違いでしかないと
しかし上条は「インデックスを助けた記憶」がない
彼女を助けたのは「記憶を失う前の自分」であるにもかかわらずインデックスの笑顔が自分に向けられることに罪悪感を憶える
415 :名無しさん@おーぷん 2015/06/16(火) 16:50:16 ID:sfj
アウレオルスの居場所にたどり着いた二人だがあっさりと返り討ちに会ってしまう
さらにインデックスを奪われてしまう。
再びアウレオルスと対峙するステイルと上条
そしてアウレオルスの本当の目的が発覚する。
アウレオルスはかつてインデックスの教師だった。
ステイルや神裂、そして上条のようにやがて仲良くなり彼女を教え子として好きになった。
記憶を消される前「忘れたくない」と涙を流し懇願するインデックスを見ていつかインデックスを救うと決意した。
組織を裏切り追われながらもずっとインデックスを救う手段を捜しそしてついに発見した。
これで彼女を救えると宣言するアウレオルスにステイルは残酷に告げる
「彼女はもう救われている。ここにいる上条によって」
呆然とするアウレオルス、そして気を失っていったインデックスが目を覚ます。
目を覚ましたインデックスは上条を見て安心したように微笑んだ。ステイルやアウレオルスには目もむけず。
それはかつてステイルやアウレオルスに向けられていた笑顔。だがもう彼女の中には2人はいない。
その事実にアウレオルスは狂い上条を殺そうとするが今度は返り討ちにあう。
こうして事件は幕を下ろした。

しかも上条の記憶喪失設定は以後ほとんど使われなくなるんだよね……
後味悪かった
長くなってすまん
418 :1/2 2015/06/23(火) 12:13:36 ID:UhY
今朝のNHKニュースの内容が極悪…

今日は沖縄戦から70年という節目の「慰霊の日」を特集していた。さまざまなトピックスの中に喜屋武さん(76歳)の経験談があった。

沖縄戦は、島の形が変わったといわれるほどに熾烈を極め、沖縄県民はアメリカ軍の攻撃に逃げ惑うことしかできなかった。
お母さんと兄弟4人の喜屋武さん一家も同様にあちこち逃げ回るうち、運よく壕を見つけた。しかし、すでに日本軍人が数人いて、銃剣を突き付けながら「泣く子は入れられない」と脅した。
419 :2/2 2015/06/23(火) 12:17:55 ID:UhY
喜屋武さんのお母さんは「上の二人は泣かないから入れてくれ」といい、
喜屋武さんと喜屋武さんのお兄さんを壕に入れてもらい、3歳と9カ月の二人を連れ出した。
近くに置き去りにして戻ってきたが、3歳の子が「お母さん!お母さん!」と泣きながら追いかけてくる。
すると今度は、幼い子の足では追い付けないほど遠くに連れていき、
お母さんだけが壕に戻ってきて、入口を内側から石でふさいでしまった。
置き去りにされた子は、それ以来、行方不明のまま…。

話は喜屋武さんが遺骨だけでも見つけてあげたいと思い、DNA検査を推進しているNPO法人に登録して云々、
という話につながっていたが、
経験談が過酷すぎて、後半の話なんて全く耳に入ってこなかった。
420 :おまけ 2015/06/23(火) 12:20:27 ID:UhY
喜屋武さんのお母さんの行動に賛否はあるのはわかるが、
そんな賛否は今の平和な日本で生きている人が言うべきことじゃないと思う。
銃剣を突き付けられながら瞬時にこんな判断しなければならないなんて、
酷いにも程があるだろうに…。

家族で朝ご飯を食べつつ見ていた母と私は二人で泣いてしまうし、
私は思い出すだけで涙が止まらなくなってしまう…。
431 :名無しさん@おーぷん 2015/07/17(金) 00:00:26 ID:l4j
数年前ニコニコ動画で見た怖い話。うろ覚えだから内容違ってたらごめん。

アイドルの女の子AとBがいた。
多分高校生?で、二人とも同じ事務所所属。
ある日、ラジオの取材「芸能人に聞いた怖い話」の特集として、Aが実際にあった怖い話を語り始める…。

A「私、実は守護霊に守られているんです。
先週、飛行機事故がありましたよね。私もあの飛行機に乗る予定だったんです。
先々週は都内の公園で通り魔が出没しましたし、その前はコンビニに暴走したトラックが突っ込むなんてこともありました。私はその現場の全てに居合わせているんです。」
記者「なるほど、毎度その直前に守護霊の加護で、危機を回避している訳ですか。その霊は姿を現わすんですか?それとも囁きが聞こえるとか?」
A「実は、私はこの霊を見たことは無いんです。この霊は、Bにだけ見える存在のようで。」
記者「見えないのに霊を信じているんですか?」
A「ええ、Bは教えてくれました。私が危険な目に遭うとき、いつも側に居てくれるこの霊は、わたしが子供の頃亡くした最愛の弟にそっくりなんだそうです。生前の写真をBに見せるととても驚いていました。
私は、弟が今も私を見守ってくれているとわかっただけでとても嬉しいです。あの子がいれば、生きる気力が湧いて来るんです。」
Aの目はキラキラ輝いており、亡くした弟を今でも大切に思っていることがその姿から伝わってきた。
432 :431 2015/07/17(金) 00:25:18 ID:l4j
守護霊続き。
先ほどの動画には、B視点の後半が存在する。

B「初めてその霊を見たのは、1カ月前のことです。スタッフ以外立ち入り禁止のライブステージに見知らぬ子供がいたんです。近づいて注意しようとしたら、目の前を横切ったスタッフがその男の子の体をすり抜けて。
幽霊なんて初めてみたので、取り乱してAに思わず泣きつきました。気をとりなおし二人でリハーサルを始めようとした瞬間、ステージ上の照明が大きな音をたてて落下しました。
その後、先程お話ししたような大きな事件があるたび、その霊は姿を現しました。彼がいるときに注意して行動すると、痛ましい事件を回避出来るんです。」
記者「なるほど、怖い話とは少し違うけどいい話が聞けました。今日はありがとうございます。」

記者が去り、BはAと二人で部屋に残る形となった。Bは考える。
実は、幽霊はもっと高い頻度で出没している。毎日のように。危機を無事回避出来れば、それをAに隠しているのだ。大きな事件のそばを通りががったとなると隠しきれない為、それだけはAに伝えている。
Aに幽霊の姿を教えた日から、彼女は本当に明るくなった。弟さんを本当に大切にしているのだな、と思う。しかし、それだけにAに真実を伝えづらい。
1カ月の間に毎日霊が現れ、怪我や事故を起こしかけている。命に関わる事故は4回だ。どう考えても多すぎる。しかし、弟を愛する姉にこの霊のことを悪く言うのは気がひける。
思い過ごしかもしれない。この霊は本当に守護霊なのかもしれない。だが、私にはこの霊がどうしても信じられない理由がある…。

A、この霊ね、いつも笑ってるの。
433 :431 2015/07/17(金) 00:31:03 ID:l4j
守護霊はこの二本立て。

この守護霊間違いなく悪霊だけどAは何も気づいてないし、Bもずっと内緒にし続けるかと思うと心労がすげー大変だし、なにより悪霊の癖にAのしんだ弟の姿してるのが気持ち悪い。この状況が延々続くのかと思うと気分が重くて後味悪かった。
Aが弟に虐待をしてた描写とかもないので、多分弟は誰にも怨みはないはず。悪霊が弟の姿を借りているのか、それとも死んだ弟が全く悪意なく姉をあの世に引き込もうとしてるのか…。といった、幽霊の意図の読めなさも気持ち悪くてすげーモヤモヤする。
436 :1/2 2015/07/22(水) 01:29:12 ID:WWg
レディース漫画であった怖い話。

主人公の友達が彼氏のプロポーズを子どものできない体だからと断る。
彼氏が好きだった主人公はラッキーと言わんばかりに寝取る。
子どもができると自分一人で育てるから生ませてとねだって、結局はそのまま結婚。

でも、数年後突然離婚を言い渡される。
しかも夫の浮気+再婚相手は友達。
友達曰く、主人公と彼氏いっぺんに裏切られた時からこうしようと考えていた。
主人公から夫も子どもも全て奪うことが復讐だという。

頭に血が上った主人公は友達と取っ組み合いの喧嘩になる。
それを見た夫はほとほと愛想が尽きたと主人公だけをせめて、友達をそれを見てほくそ笑む。

全てに絶望した主人公は子どもだけは奪われないようにと無理心中を図る。
けど、結局失敗して目が覚めると病室の中。

そして、母親から夫は友達と再婚して子どもと別の場所に引っ越したと聞かされる。
3人のことは忘れて幸せになれという母親の言葉を無視して主人公はこっそりと引っ越し先にやってくる。

そこで子どもと再会する主人公。
子どもは幸せそうで特に友達からいじめられているわけでもなかったことに安心したけれど、
帰り道友達に故意に車でひかれそうになって、
あんな危険人物に子どもを任せておけないと子どもをこっそり連れ出す。
437 :2/2 2015/07/22(水) 01:29:25 ID:WWg
母親のいるアパートへ身を隠そうとするけれど、
そこで母親が子どもが生まれるずっと前に死んでいたことに気づく。

その直後、夫と友達が部屋に飛び込んでくる。
2人は子どもになんでこんな場所に来たと尋ねるとママと一緒に来たのと言って、
何もない空間を指出す。

実は無理心中で主人公だけが死んでいた。
車に轢かれそうになったのも友達に姿が見えなかっただけ。

夫は主人公に対して母親失格だの子どもを殺すなんてと自分のことを棚にあげて説教。
それに対して子どもは泣きながら母親を庇う。

「パパ、ママを怒らないで。ママがね言ってたの。一人ぼっちで寂しいって。
 だからまゆがそばにいてあげないとだめなの。」

それを聞いた主人公は自分はなんて恐ろしいことをしたんだ。
こんないい子を道連れにしようだなんてと思うけれど、そこで友達が余計なひと言。

「主人公、あなたはもうまゆちゃんを育てられないの。
 まゆちゃんは私が立派に育てるから、私にちょうだい!」

それを聞いた主人公は頭に血が上って暴走。
お前にだけは渡すかと子どもを強く抱きしめる。
子どもは死亡。
部屋中に夫と友達の絶叫が響き渡る。

主人公は子どもを奪い返してやったと高笑い。
けれど、それに対して母親が言う。

「主人公、あんたはバカな子だよ。こんなことをしたってまゆはお前のものにならないのに。
 私はもうあんたを助けてあげられない。
 まゆは私が責任もって向こうに連れて行くよ。」

次の瞬間、気が付くと主人公は暗くて誰もいない場所にいる。

「あれ?私は友達からまゆを取り返したはずなのに。なんで私は1人なの?」

そして膝を抱えて1人で暗いよ、寒いよ、寂しいよとブツブツ言い続けて終わる。

漫画の題材が身勝手な大人の犠牲になった子どもだったので、まさにその通りだと思った。
母親以外の大人がみんな自分勝手。
主人公に殺されかけても必死で庇っていた子どもの方がよっぽど大人。
448 :名無しさん@おーぷん 2015/08/08(土) 14:30:05 ID:chd
>>437
それ読んだ事がありますが、本当に後味悪かったですorz

主人公の母親(ばあちゃん)と子供以外は全員アホすぎ。
いくら自業自得でも永遠に1人きりの場所で孤独を味わい続けるだろう主人公が哀れ。
447 :名無しさん@おーぷん 2015/07/29(水) 00:35:45 ID:ZUp
3DSから出てるRPGの「ブレイブリーセカンド」
前作である「ブレイブリーデフォルト」に実装されていたジョブをサブシナリオで手に入れることができるんだが
ジョブの所持者2人が何かしらの原因で争っていて
それを主人公パーティがどちらの意見を支持するか決めて
反対意見の方の所持者と戦ってジョブ獲得というもの

言い争う内容はいろいろあって
やりたかったこととは別の仕事を押し付けられて逃げ出した男に前の職場に戻るよう勧めるかやりたいことをやるよう勧めるか とか
探偵と刑事どちらの道を進むか悩んでいる男にどっちを勧めるか とか個人的なこともあるんだが
時には結構考えさせられるものがある
特に下の3つが個人的にキツかった
→は自分がプレイした時の選択とその結果

・大量の真水を生み出す宝珠を「渇きに苦しむ砂漠の民のために使う」VS「万能エネルギーを生み出して国の発展と世界平和のために使う」
 →砂漠の民のために使う方を選んだら民は助かったが万能エネルギーの研究は中止

・崩落で閉じ込められた建物内で残り少ない食料を「その場にいる全員で分けて救助を待つ」VS「強力な魔法を覚えさせられる魔獣に与えて建物を壊して脱出する」
 →全員で分ける方を選んだらほとんどのメンバーは助かったが魔獣は餓死。魔獣の飼い主も、命は平等だから全員で分けると主張した所有者も深く傷つく

・社会的弱者のための福祉のために高税で貧窮している国で「福祉をやめて減税する」VS「増税してでも福祉はカットしない」
 →福祉カットしない方を選んだら孤児などの弱者は笑顔で暮らせているものの、更なる増税で国の財政破綻は間近

ちなみに5章以降で平行世界に行って同じサブシナリオをもう一度できるんだが
そっちだと結末が変わってて多少しこりはあったりしても4章までの内容よりはマシになってて主人公パーティも納得してる
ただやっぱり4章までのサブシナリオは後味が悪い
結局のところ序盤でかなり使える方のジョブを取るのが多いから意見なんてどーでもいいって人もいるんだがな
455 :名無しさん@おーぷん 2015/08/30(日) 11:03:37 ID:4FS
御茶漬海苔先生の漫画「肉玉」

主人公(たしか小百合って名前)は生まれてすぐに母親を亡くし、優しい父に愛情たっぷりに育てられた。
正月と言う事で晴れ着を着た小百合の姿を見て
「小百合綺麗だよ…母さんにも見せてあげたかった」と亡き妻に想いを馳せる父親。

そんな時に小百合に友達から初詣の誘いの電話がかかってきて、小百合は友達と初詣。父は親戚に挨拶とそれぞれ出掛けていった。

父は帰り道でたまたま小百合を見掛け、友達と初詣に行ったのではなく彼氏とデートに行ったのだと知ると
彼氏を尾行し人気のない場所で1人になった彼氏を殺してしまう。

家に帰った小百合は父の書斎の明かりが付いている事に気付き消しに行くついでに軽い気持ちで古い日記を読んでしまう
「死んだママの事が書いてあるかも」

確かに日記にはママの事が書いてあったが、それは小百合の想像を絶する内容だった。
456 :名無しさん@おーぷん 2015/08/30(日) 11:10:04 ID:4FS
(続き)
父は他の男性と付き合っていた母に一方的に想いを寄せた挙げ句、自宅に監禁し
母が逃げようとしたので足を切断、電話がある場所まで這って助けを呼ぼうとしたので手を切断、叫んだりしてうるさいから口を縫い、
ただの肉玉になった母を愛し、娘小百合を授かった…

日記には母を監禁している隠し部屋についても記載されており、小百合は隠し部屋に入ると
そこには医療機器に繋がれた手足がないセーラー服姿の女性が。
「ママ?ママなの?」

呼び掛けたその時、背後に立つ父に気付いた小百合は思わず後退りベッドに強くぶつかった弾みで母の生命維持装置のチューブが外れてしまう。

「ママに何て事を!ママ!ママ!ママ!……小百合ママが死んでしまった!…ママが…小百合はパパの側にずっと居てくれるよね!?」
「いやああああ!!!!」


…晴れ着姿の小百合が静かにベッドに横たわっていた。
麻酔を施されているらしく微動だにしない小百合の唇は医療用の糸で固く縫い合わされ
既に手足は切断されている。

父は穏やかな表情で肉玉と化した小百合に寄り添う
「小百合…ずっとパパの側に居ておくれ」
457 :名無しさん@おーぷん 2015/08/31(月) 17:26:15 ID:6YU
ジャングルの王者ターちゃんのヴァンパイア編

アフリカの平和を守るターちゃんに
ヴァンパイア王国の王女『シーマ』が一族を助けてほしいと依頼しに来る
父親である国王が人間との共存を打ち出したことで、
反対派の反感を買い、大臣に乱心を名目に幽閉されてしまったらしい
ターちゃん一行はヴァンパイア王国に乗り込み、
国王が幽閉されている『薔薇の塔』を、敵を倒しながら登っていくが、
実は国王の乱心は事実で、人間に脳改造され操り人形にされていたことが明かされる
その人間は悪の組織『ケロベロス』の幹部で、
人間との共存は組織がヴァンパイアを使い、バイオ兵器を作りたいがためにさせていた言動だった
敵と味方の正義が覆り別の黒幕が現れる、というありがちな展開になのだが
通しで見るとシーマの言動はある意味黒幕よりもひどい

シーマは黒幕の人間『エドガー』に盲目的に惚れていて、騙されて利用されていた被害者なのだが
端的にいって、悪い奴じゃないが惚れっぽく感情的な性格で無自覚に人に迷惑かけるタイプ
458 :名無しさん@おーぷん 2015/08/31(月) 17:27:21 ID:6YU
シーマには前述通り恋人がいるし、そのためにターちゃん一行を利用しようとしているのに
シーマの追手によってターちゃんの弟子『梁師範』がヴァンパイア化すると
責任を感じて体で詫びようとしたり、跳ね除けられたら本気で好きになっちゃいそうと感じたりしたのに
塔の中でエドガーも幽閉されていることに気づくと、ターちゃんの仲間『ペドロ』を自分の意志で
ヴァンパイア化(!)させ、敵に向かわせ「さあペドロ化け物どもを倒すのよ!」したり
その後でエドガーと再開すると
「エドガーと一緒だから今死んでもいい」
「あなたと初めて会ったとき何か予感がした」(エドガー「恋の予感さ」)
といちゃつきだしたり元々ちょっと言動が香ばしかったのだが後味が悪いのはランジェラ

シーマの追手は『ランジェラ』という元婚約者だったのだが、エドガーが現れる前は相思相愛だったのに
「ランジェラなんて不細工、子供の頃から大嫌いだった」
「エドガーの邪魔はさせない」と背中から撃つ
ランジェラは父の大臣に嘆願して謀反人のシーマが王女であり続けられるように手を回したり
迎えに行ったり、言動はやや問題はあるがシーマに対する愛は本物だ
最後は身を挺して真実の愛を示しシーマの目を覚まさせるのだが
事件の後、地位は剥奪されたが姉の懇願もあって罪はチャラになったシーラは
梁師範に抱き付き「もっと早く会っていたら…」「いかないで、ずっとそばにいて」

ランジェラはシーマを庇って死んだのに報われなさすぎる
アニメでは生存したランジェラとくっつくこともあって原作の後味の悪さが際立つ
460 :1/2 2015/09/06(日) 18:27:46 ID:ehE
何年か前に見たコピペで探したんだけどヒットせず…
なので、うろ覚えで申し訳ないですが。

A子は終電に乗ったが、睡魔に負けてしまい気がつくと山奥の終着駅。
慌てて起きたものの駅周辺には何もなく、
ほかの乗客が乗ってしまったのか、タクシーすら1台も止まっていなかった

そんなA子に気付いて車が1台近づいてきて
運転手の男が最寄り駅まで送ってあげようという。
一度は警戒したが、朝まで時間を潰せるような店はなく
こんなところで何時間も独りでいるほうが危険だと思い
結局は男の車に乗った
(確か、この話は携帯電話が普及する前の体験談)

行き先を告げると、最初はその方面に向かっていたが、
途中で男に「自宅のものが心配するから、一度自宅に寄りたい」といわれ
山を上る道へと方向転換された。
道はどんどん細くなり、周囲は森と言ってもいいほど木々ばかり。
それだけでも怖いのに男の言う自宅に着くと驚くほど古く、隣家もない
A子は怯えてしまい、車が止まったらいつでも逃げられるように身構えた

男は自宅前に車を横付けして降りた
自宅に入っていくと、中から女の声がする
「何だ、考えすぎちゃった」とA子は警戒を解き、会話を聞くともなく聞いていた
どうも、男性が女性にA子の存在を伝えているようだ
461 :2/2 2015/09/06(日) 18:33:03 ID:ehE
中にいる女の声は甲高く、妙に明るい
「あら、女の子を連れてきたのね!」
「だったら私は帰っていいのよね!」
「私、ここでのことは何も言わないよ!」

そのうち、調子の外れた女の歌声がし始めた。
A子はその声に胸騒ぎを覚え、車を出て家に近づく。

内部では、運転手の男が女に無言で暴力をふるっていた
女はこれまでにもひどい暴力を受け続けていたのか、
顔かたちは原形を留めておらず、男の暴力を歌いながら受け続けていた

A子は脱兎の如く走った。
学生時代に体育系の部活に所属していたし、
周囲の木々がいい目隠しになってくれたので何とか逃げおおせた。

その後、この夜の出来事は通報していないし、近くに行くこともなかった

私のつたない文章では無理だが、
コピペの語り口から狂った様子が静かに伝わるし、
語られはしなかったが、A子が逃げたことで生まれたであろう女の絶望が何とも痛ましい。
462 :名無しさん@おーぷん 2015/09/07(月) 23:16:01 ID:zcW
匿名でもいいから通報してやれよ…
でもまぁ誰かに話すのも怖かったんだろうな…
463 :名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火) 16:35:59 ID:BK6
都筑道夫「不自由日記」79年発表

来年こそはちゃんと日記をつけようと決意した年末、旧友Aに洒落たノートブックを売りつけられた。
パラパラとめくってみると、すでに色々書き込んである。

『1月3日。映画を見ようと新宿に出たが人ごみに恐れをなして帰宅。暮れに急死したAを思い出し訪ねると、未亡人A子歓待す。
遺稿を整理し詩集を出したいと言うので協力を約す。詩集のない詩人として記憶されるべしとも思うが。どんな女も未亡人になれば美しい』
『某月某日。B離婚。大恋愛の末に結ばれた筈だが、わからないものだ。夜、A子来る』
『某月某日。C課長胃癌で死す。姉男児を出産』
姉が結婚した事は言ったかもしれないが上司の名前まで教えたかどうか。
日記は不自由な方が面白いと言っていたが、確かにこれは不自由だ。
こんな悪戯で小遣いをかせぐとはAらしい。

Bに電話してそれとなく訊いてみる。
先日Aが訪ねてきた時、ちょっとした事で細君と口論になったそうだ。
(さてはAの奴が何か言ったんだろ。夫婦には色々あらぁね、Aだって結婚してるのだからわかりそうなものだが)

Aが死んだ。酔ってふらふらしていた所を車にはねられたそうだ。
飲み代にも困っていたのに、おそらく私から巻き上げた金で飲んだのだろう。

「不自由日記」は11月17日で終わっている。
A子との結婚を渋っている私はその日、取引先の社長の娘と知り合う。
メロドラマ的だ、これがAの才能の限界なのだろう。
なぜ17日で終わりなのか。私は11月18日、生きてはいないのか。
470 :エーテル病を治せ 1/3 2015/11/09(月) 17:02:25 ID:gUt
フリーゲーム「elona」の作中で請けることができる
サブクエスト「エーテル病を治せ」が後味悪い。

エーテル病というのはこの世界独特の奇病で、
顔が崩れるほどただれたり、足が蹄になってしまったり、
手から毒が出るようになったりと、多くの症状が出る。
しかもこの病気の元となるエーテルは大気中に存在しているため、
普通に暮らしているだけで突然発症するので完治させることは不可能。
エーテル抗体による対症療法をし続けるしかない。
その抗体も入手方法は限られているので、
プレイキャラクターも安定して入手できるようになるまでは少し時間がかかるレベル。

このクエストはエーテル病を発症した母親を治したいという少女の依頼によるもの。
攻略法はシンプルで、抗体を渡すだけ。
ただし先述の通り対症療法が必要な病気なので
一本渡してからしばらくすると母親の容態悪化の知らせが届くので
また渡しに行く、というのを何回か繰り返すことになる。

最初のうちは抗体を投与すると容態が安定し、
父親が居らず家に籠りがちである娘のことを案じたり、
娘が近所の子供と打ち解けはじめ、見舞いに連れてきてくれたことを
喜々として伝えてくれる母親だが、
回数を重ねるうちに投与直後も苦しみ続けるようになる。
471 :エーテル病を治せ 2/3 2015/11/09(月) 17:02:50 ID:gUt
そしてついに、症状が悪化した母親のグラフィックが頭から上がモンスターのものになる。
その姿でキャラクターに向かって語りかける。

「私の病気は手遅れだったようです。もうこの醜い姿が戻ることは無いでしょう」
「どうか私の感謝の気持ちを受け取って欲しい」(ここでクエスト報酬入手)
「最後に、この姿を見たらせっかく娘にできた友達が逃げてしまう。
娘の幸せのために、私の胸を短剣で貫いてください。どうかこの苦しみを終わらせてください」

ここで選択肢が三つ出る。
一つ目はこれまでと同じように「抗体を渡す」
抗体を受け取った母親は「ありがとう、でも、いくら飲んでももう元には治らないのに…」と答えるばかりで
次話しかけるとまた同じように選択肢が出る。

二つ目は「希望はまだある」と励ましの言葉をかける。
すると「こんな姿で生きろと言うのか」
「希望という言葉で片付けられない悲しみもある」と厳しい口調で責められる。
そして一つ目と同じように次に話しかけたときは同様の会話文+選択肢表示。
472 :エーテル病を治せ 3/3 2015/11/09(月) 17:03:27 ID:gUt
そして三つ目は「息の根を止める」
願いが叶った母親はキャラクターへ感謝の言葉を言いながら息絶える。
直後に娘はキャラクターに攻撃をしてくる。
(倒すこともできるがこのゲームの殆どのNPCがそうであるように娘は時間経過で復活する)
一度町を出て入り直せばもう娘は攻撃してこないが
話しかければ「うそつき!」「二度と顔を見せないで!」と……。

また、プレイキャラクターには四つ目の選択肢がある。
母親から死を願われた後に
母子が暮らす町の教会の脇で見世物屋を開いている露天商に話しけると
「母親を売り飛ばす」という選択肢が増えている。
選択するとそこそこの現金が手に入り、常に露天商の横に母親が表示されるようになる。
「おかあさん…どこいっちゃったの…」と娘は取り残される。

抗体を渡し続けるのがゲーム的には有用で、
何度でも渡すたびに善人度パラメーターが20上がるので
生かし続けることによってパラメーターの下がりすぎで
犯罪者になってしまうことを防ぐことができる。
でも、善人度が上がるとしても「希望はまだある」と同じように偽善でしか無いし、
プレイヤーにとって便利だから生かし続けているのなら
言葉をかけるだけよりも質が悪い気がする。

あと、娘の表示名は「ひとりぼっちの『パエル』」で
これはクエストを受けたばかりの頃の母子家庭で友達の居ない状態を示しているのだと思うが、
母親にとどめを刺したあとに改めてこの名前を見るとなんとも言えない気持ちになる……。
473 :名無しさん@おーぷん 2015/11/14(土) 10:10:43 ID:xBV
これは製作側のプレイヤーへの嫌がらせとしか思えないな
どの選択肢を選んでもしこりの残る結末だなんて……
サブクエストであるとはいえ、製作側はなんでこんな話を入れようとしたんだろう……?
474 :名無しさん@おーぷん 2015/11/14(土) 12:41:02 ID:631
俺らと同類の、バッドエンドや後味悪い話が好きなタイプなんだろ
475 :名無しさん@おーぷん 2015/11/17(火) 02:02:48 ID:vvD
何年か前にコンビニで立ち読みしたレディコミ?の短編が後味悪かった

どっかの妾の女が町の祭りを見に行った時に
髪も着物も真っ白な兄妹と出会う
兄の方は狐のお面を被っていて、初対面の筈なのに女に厳しい態度をとっている
妹の方は人懐っこい性格なのか女にも親し気に話しかけてくるんだけど(例えば兄様の笛は上手でしょ?みたいな無邪気な感じ)
女は妹の方に昔貧しかった時に邪魔で殺した娘の面影を見て邪険にする
終盤になって兄が山にすむ妖怪?みたいな存在
妹は女の娘の魂を元に兄が体を作った存在
であることがわかる。
女が悪い事をしたとかで罰=殺して山の神様の贄にされかけたのを妹が庇う
その瞬間女は娘の名前を呼んでしまい、妹はすべてを思い出して消えてしまう

兄は血が繋がってないとはいえ妹が大切だったのか思い出を振り返って大泣き
女は罪悪感で発狂END

誰も幸せになってなくてモヤッとした覚えがある。
絵柄が凄い好みで妹ちゃんが凄く可愛いかったのは覚えてるんだけど題名とかが思い出せない…
476 :名無しさん@おーぷん 2015/11/28(土) 06:28:34 ID:mhz
ピクサーのカールじいさんの空飛ぶ家
大まかな流れはカールじいさんが家に沢山風船を付けて、自然観察クラブのお年寄りの手伝いをするという実績欲しさに付いて来てしまった少年と一緒に南米にあるパラダイスの滝を目指す話。
カールじいさんが子供の頃に憧れた探険家がパラダイスの滝の辺りに居て、改造した喋る犬と一緒に暮らしてた。
彼は昔パラダイスの滝の辺りに居る怪鳥の存在を否定され、それを証明したくて消息を絶っていた。
カールじいさんと少年は喋る犬の一匹に出会って飛行船に行くことになって、色々お話したりご馳走になったりするんだけど
少年が途中で付いて来た怪鳥の話しをした途端に探険家は態度を急変して、カールじいさん達が自分の所から怪鳥を盗みに来たと思いカールじいさん達を殺そうとする。
実は探険家は怪鳥を追い求める辺り狂気に取り憑かれてて、前にやって来た他の探険家を何人も手にかけていた。
最後は色々あって探険家は飛行船から落ちて終わり、カールじいさんはパラダイスの滝に行けて少年は上級会員になって、怪鳥は子供の所に戻れてハッピーエンドなんだけど
子供の頃からずっと尊敬して来た人が悪役になってしまう事、結局名誉挽回出来ずに死ぬという展開が個人的に後味悪い。
477 :名無しさん@おーぷん 2015/11/28(土) 09:48:43 ID:rk1

有名子育てエッセイ漫画が後味悪かった。
そのときのテーマは「増えすぎるおもちゃとどう付き合うか」

子どもは男・女の順で生まれたのだが
女の子が小さいうちは兄の男の子用おもちゃを与え
「おにいちゃんと一緒だー。よかったねー」と誤魔化す。
後におもちゃ売り場でままごとセットだかを抱きしめている
女の子を見て、やっと女の子用のおもちゃを買い与えたっぽい。

増えすぎたおもちゃは実家に言った際
忘れた振りをして置き去りにして、おもちゃを減らす。

結局そのマンガのオチは
「これだけおもちゃを買い与えて増えても
結局はそれに見向きもしなくなり親にまとわりついてくるのが
本当に困る」というもの。

これを読んだとき自分は子どもだったんだが
親にこんな風に思われていたらどうしようってすごく怖くなった。

他にも、下の子を産んだ理由を夫婦二人で
「在宅仕事なのに長男の後追いがひどい。
そうだもう一人子ども作れば二人で遊ぶはず!」
「あったまいー!!」って子ども作って、
結局、うるささが2倍になったってオチだったり。

これ子どもが成長して読んだらどう思うんだよ。
実際、いま成長して20代になった二人を描いた
コミックエッセイもやってるけどさぁ。
581 :名無しさん@おーぷん 2016/06/18(土) 10:58:06 ID:maz
>>477
遅レスだけど「ママはぽよぽよザウルスが好き」だね。
個人的には兄の時は頻繁に公園に通っていたのに
妹の時は一年に二回しか公園行かなかったのが可哀想だった。
あと連載当時はまだ個人情報とかプライバシーの概念が薄かったのか
ネットがなくても特定しやすかったのか家にファンが押しかけたり
妹が変なおっさんに話しかけられる事案発生したことか。
482 :名無しさん@おーぷん 2016/01/17(日) 21:03:10 ID:3pW
映画 攻殻機動隊 Ghost in the Shell に出てくるゴミ回収業者のエピソードが後味が悪い。

舞台は近未来。人々は、より優秀な肉体を手に入れるために体の一部を機械に変えたり
脳に「電脳」と呼ばれるサブ頭脳を追加したりした。
電脳+無線LANを使って、遠方の人と頭の中で直接会話するテレパシーもどきを使うことも
できるようになった。
もちろん会話したい相手以外に話を聞かれないように、セキュリティ対策も存在している。
そして電脳をクラッキングする犯罪も多発していた。

ゴミ回収業者(以下A)も、クラッキングを行っていた。
Aは転職したばかりの30代の男性。ゴミを回収しながら、近くの公衆電話を使って
ここで20秒クラッキング、次の回収スポットへ行き、公衆電話からまた20秒クラッキング……と
いう具合でやっている。場所をちまちまと変えるのは、逆探知を防ぐためだ。
クラッキング対象は、別居中の妻である。
Aは同僚に「こちらには全く覚えがないのにいきなり浮気していると決めつけられて出ていかれた。
娘も何を吹き込まれたか、俺が浮気したと思い込んでいる。だから、本当はどうして
妻が浮気を言い出したか知りたい。
居酒屋で愚痴っていたら、親切な人が『短時間ずつ場所を変えてクラッキングすれば
逆探知されない』と教えてくれて、クラッキングツールまでくれた」と話した。
同僚はあきれ顔で「だからって、クラッキングまでするかね」
「妻とは、最悪離婚でもいいよ。でも娘を失うのは絶対に嫌なんだよ。娘ってマジで天使だぜ。
あ、写真見る?」
と、嬉しそうに写真を見せようとしたが同僚はそっけなく
「人の家族になんて興味ねえよ」
と答えた。
そうして、ちまちまクラッキングを繰り返していると、警察が現れてAを逮捕した。
483 :名無しさん@おーぷん 2016/01/17(日) 21:03:32 ID:3pW
警察の取調室で、Aは刑事から「お前がクラッキングしていたのは別居中の奥さんじゃない。
とある政府高官の秘書だ。クラッカーに電脳をクラッキングされて、偽の家族の記憶を
書き込まれて操られているのだ」と告げられる。
Aは「違う、俺は妻にクラッキングしようとしていたんだ」と言い張った。
「あなたは独身です。奥さんはいません」
「そんなことはない、俺は結婚してるし娘だっている」
「あなたが住んでいるのは単身者用アパートだ。家族持ちの家じゃない」
「それは、妻が出て行ったから一時的に引っ越しただけで」
「あんたはあそこに10年以上住んでるんだよ!」
刑事は一枚の写真を取り出してAに見せた。
「これはあなたが『娘の写真』と言って、同僚に見せようとした写真です。
そこに写っているのは誰ですか?」
Aは写真を見た。写真にはA一人しか写っていなかった。
ゆっくりと、Aの頬に涙が流れた。
「本当に写っていたんだ、俺の娘… 天使のように笑っていた……」
虚脱した表情でAはつぶやいた。
「刑事さん、その嘘記憶、どうやったら消えるんですか?」
「記憶の消去処理の成功率はわずか数パーセント、失敗した場合は精神に深刻な障害が
出る可能性があるのでお勧めできません。…お気の毒です」
これ以降Aの出番はない。
Aは存在もしなかった娘を失ったことをこれからもずっと苦しんでいくんだろうな、
という感じで後味が悪かった。
501 :1/2 2016/02/20(土) 19:59:46 ID:dCR
主人公は男子高校生。祖母と母と兄の4人暮らし。父は主人公が生まれる前に事故で死んだ。
兄は主人公と14歳離れている。
兄はなぜか昔から主人公を恐ろしく嫌っていて、「お前は本当に人の子なのか?!」などと
怒鳴りながら殴るけるの虐待をしていた。
母親は「家族みんなで仲良し☆」の幻想が大事で、都合の悪いものは見ない聞かない人だったため
主人公を庇うことはなかった。
主人公を庇い、気にかけたのは祖母だけだった。

老齢からの病気で、祖母は自宅で静かに息を引き取った。祖母を看取ったのは、主人公一人だった。
「お前が生まれたときに、鵺が鳴いたんよ」
臨終の場で、祖母は涙を流しながら言った。
「可哀そうになあ、親のせいでお前は業を背負ってしもうたんやなあ」


母は祖母の死後も変わらず「幸せな家族ごっこ」を続け、仮面のような笑顔を浮かべている母に、
主人公は心の底からうんざりしていた。

満月の晩、縁側にいる兄に話しかけると、兄はろくに返事もせずに立ち去ろうとした。
いらだった主人公が兄を引き留めると、兄は暗い笑顔で「お前、月の光の下だといっそう
化け物じみて見えるわ」と言った。
怒った主人公が兄の腕をつかんで、「そんなに俺が嫌いか?好き勝手言いやがって。
今ケンカしたら、俺の方が強いぞ!」と怒鳴ると、兄は激しく吐いた。
主人公に近づかれたことに対する嫌悪が原因のようだった。
主人公は虚脱したような表情で「そんなに嫌いか……」と呟いた。

翌朝、母親が鴨居で首をつって自殺していた。
502 :2/2 2016/02/20(土) 20:00:15 ID:dCR
母親の葬儀の後、兄は自宅の一室で呆けた顔でぐったりと座り込んでいた。
そこへ主人公が来て、「人間ってもろいもんだな。簡単に死んでしまった。俺はただ一言、
『俺は、俺の父親が誰なのかを知っている』と言っただけなのに」
その言葉を聞いて、兄は顔色を変えた。
主人公の父親は、兄だった。
母親の夫(法律上の主人公の父親)は、不倫相手と心中した。
知らせを受けた母親は錯乱、「あんただけはお母さんを見捨てないわね!?」と言って
嫌がる兄を逆レ。そして主人公を身ごもったのだった。
行為は一度だけだったが、兄の心には深い傷ができた。
そして生まれたばかりの主人公を抱いた母親に「ほら、見てごらん。この子はあんたの息子だよ」と
笑顔でやられてPTSDを発症。主人公に非がないことを知りながら、主人公を憎むことで自分を
保っていたのだった。
主人公は祖母の臨終の場で、兄が父親であることは聞いたのだ。
真っ青な顔で震える兄に、主人公は笑顔で「今夜はゆっくり話そう。…なあ、父さん」
その言葉を聞いた途端、兄は金属的な悲鳴を上げた。激しく泣き続ける兄を見ながら、
主人公は乾いた無感動な顔をしていた。
そして「兄の悲鳴が『鵺の声』の正体だったんだろうな」、とぼんやり思った。
503 :名無しさん@おーぷん 2016/02/23(火) 23:59:02 ID:HDt
「魔の起源」という本に載っていた山の神の解釈が後味悪かった。

山の神は、名前のとおり山に住んでいるといわれる人の姿をした神で、目と足が一つずつしかない。
本の中で、山の神に関するこんなエピソードが古典から引用されている。

「山の神が村に下りてきて人を襲った。襲われた人は「あわあわ」などと悲鳴を上げながら、
抵抗らしい抵抗もせず(できず?)山の神に殺された。山の神は鬼なのだ」

山の神が村に来た理由も人襲った理由も、村人たちが黙って山の神が暴れるのを見ていた理由もなく、
「鬼なのだ」としか記されていない。

著者はこのエピソードに対し、以下のような考察を述べている。

「かつては日照りなどの際に、神に人間のいけにえをささげる風習があった。
そして身寄りのない人間や流れ者などを、いけにえ要員として『飼って』おくことがあった。
いけにえ要員に逃げられては困るので、逃げられないように片目をつぶし片足を奪ったという。
それが片目片足の『山の神』の正体だ。
殺されるために生きている身が哀れだったので、時に暴れまわっても村人はとがめたりしなかったのだろう」

当時は、日照りや冷夏などの異常気象が、即、村単位の死活問題になるハードモードだったから、
現代人の感覚で物を言ってはいけないのは分かるけれど「いけにえ要員の飼育」という考え方は
やりきれないものがあった。

あと、友達(後味の悪い話が好き)この話をしようとして「山の神は片目片足で」と言ったら
唐傘お化けを連想しやがった。
ちげーよ。
504 :名無しさん@おーぷん 2016/02/24(水) 22:45:10 ID:W34
そういえば1つ目1本足の「山父」っていう妖怪がいるな
517 :名無しさん@おーぷん 2016/03/27(日) 10:06:17 ID:EUz
ギャグ漫画日和の牛山サキシリーズ

サキは弱小レーベルからCDを出している歌手だが、弱小な上にろくな歌をプロデュースしてもらっていないので
全く売れない上にファンも全然つかない。
サイン会付きの販促活動を行うも場所は草野球やっているような河川敷で誰も来ない。
通りすがりの幼稚園児たちからは「やっぱり将来は安定した職種につきたいもんだね」と揶揄される始末。
てこ入れに二人組で売っていく事になるが相方候補は見た目も中身もおかしい上に
狂暴で言葉も通じない変な女性(これはマネージャーが扱い切れず即頓挫)。
久々に実家に帰れば肉屋だったはずが店じまいしていて両親はやる気なく寝ている。
聞けばサキが家を出た後弁当屋になったが生肉弁当を売ったり
クレームを入れた客を罵倒した事で閑古鳥になり今は夫婦揃ってゲームに溺れていた。
サキは引退前に一度でいいからサインをファンに求められたいという夢があって
それを利用され、連帯保証人の欄にサインをしてしまう。
毎日ひどい取り立てにあいアパートに籠もるサキ。
その頃になるとサキは現実逃避か取り立てにくる人たちは熱狂的なファンだから居留守を使ってるの☆等
やたらポジティブシンキングになってくる。
最後はそんな調子でふわふわ浮かれた作詞を書いているが
途中からトーンダウンして「どうして私が借りたわけでもないお金で苦しめられてるの」
「ごめんなさいごめんなさいもう許してください」と涙がこぼれてきて終わり。
522 :名無しさん@おーぷん 2016/04/05(火) 18:56:10 ID:1pc
サザエさんで見たと思う後味の悪い話
若い娘とその母親が振袖を買いに行く
高すぎると言う母親に対して大事にすれば一生もの
染め直しなどをすれば結婚式だって金婚式にだって着れる
それを聞いて納得する2人とサザエさん
でも、次のシーン
天国で天使が娘は夕方交通事故で天国に来る予定だと言う
それに対して神様は時々神様業が嫌になるとこぼす

お化け屋敷の話
マスオがお化け屋敷にカツオ達と一緒に入る
怖くないと笑うマスオ
首吊りの死体に対しても大したことないと言うが
次のシーンで警官が来て経営不振で自殺した本物だと言う
マスオは腰を抜かしカツオ達と抱きしめ合う
多分そういうことが多かったんだと思うけど
サザエさんの話にすればダークだったんじゃないかと思う
523 :名無しさん@おーぷん 2016/04/14(木) 10:37:11 ID:54S
>>522
前半は読んだことある、サザエさんじゃない作品集じゃなかったかな。なんかブラックな四コマばかり集めたの。
二足歩行の犬が裸のおばさんを庭に繋いでて、人間の赤ん坊をつまみ上げてしかめっ面で
「また生んだのか、捨ててこよう」
って言うのを夢想する飼い犬、ってのも載ってた。
532 :名無しさん@おーぷん 2016/04/22(金) 11:42:41 ID:61y
最近歳をとってわかった後味の悪い話

ナイナイ矢部には昔から(売れない時代から?)付き合ってた彼女がいて
矢部が売れたあとも結婚せずにずっと付き合ってたことは
番組の中でも度々ネタに出されてて、視聴者もいつかは結婚するんだろうみたいなことを思ってたんじゃないかな
でも矢部がアナウンサーと結婚して(元彼女とはいつ別れたのかは知らない)
その結婚式?を番組で流して当時は「おめでたいなー」ぐらいにしか思わなかった
途中で元彼女からの手紙を読んで感動的ですね、おめでとう!で番組は終了

でもこの元カノって下積み時代から矢部を支え続けてるってことは
おそらく20代後半か30前後、矢部はいいけどこれから結婚するとなると大変なんじゃないか
元カノと矢部の間に何が会ったか知らないけど
元カノは俗にいう「キープ」だったんじゃないか
しかも支え続けた男は有名になって綺麗なアナウンサーと一緒になってる

なによりこれを美談として流すテレビが気持ち悪い
昔は毎週見てたけどもうめちゃイケ見なくなった…

ファンの人はすまん
544 :名無しさん@おーぷん 2016/05/01(日) 13:39:28 ID:1mB
タイトルは失念してしまったけど、確か星新一のショートショートの一つ。
核戦争で人類が滅亡した世界、一人の本好きの男がシェルターに籠もっていた。
食料も水も潤沢にあるし、何より彼のシェルターには今まで集めた様々な本がある部屋がある為、不自由なく暮らしていた。
しかしある日のこと、なんとその部屋が壊れ、外の放射能に汚染されてしまう。辛うじて持ち出せたのは小さなジョーク集一冊だけ。
さらに男は記憶障害にかかり、だんだん直前のことすら忘れてしまうようになるという不幸に見舞われる。
男は絶望に打ちひしがれ、書庫の前で蹲る…

…暫しの後、男は「こんな面白い笑い話は初めてだ!」とジョーク集を読み、書庫の前で幸せそうに笑い転げていた。ずっと、ずっと…
545 :名無しさん@おーぷん 2016/05/03(火) 20:00:15 ID:N2n
それ星新一さんじゃなくて、岡崎二郎さんの短編集「アフター0」の中のお話じゃないかな
557 :名無しさん@おーぷん 2016/05/17(火) 10:53:37 ID:Jhr
星新一「輝く星」

秀才大学生。ある日、入試が本当に公正に行われているかを調査する団体の職員を自称する男に声をかけられ、週末に筆記試験を受ける。日当支給。
試験後に月末のマラソン大会に誘われ、完走して景品をもらう。
試験の成績と体力に何の関係が、と首をひねっていると、かかりつけの医院から男が出てくるのを目撃。
身辺を嗅ぎ回っているようだと不快に思っていると、通知が来た。

審査を通過した優秀な若者を対象に、数日の特別研修が行われるそうだ。
まさか徴兵では、と不安になり、食料その他を買い込み尾行に気をつけ山にこもる。国家が戦争を起こすならご勝手に、でもこっちには関係ない。
研修とやらが終わる日を過ぎても油断は禁物、とさらに数日を山で過ごし、用心して町に戻る。

久しぶりに大学に出ると、あの男に声をかけられた。
男は無断欠席を責めるでもなく、どことなく安心したような様子。
誘われるまま公園のベンチに座り空を見上げると、新星(ノバ)が輝いている。
どちらからともなく新星の話になり…

…科学者は新星の出現を予測していた。公表されてはいないが、出現から数日の間ある種の宇宙線を放射することも。
宇宙線は有害かもしれないし、無害かもしれない。そこまでは科学者にもわからない。
だから政府は優秀な若者を選別し、宇宙線を遮断する分厚い金属板で覆われた山腹の洞窟で研修という名の隔離をおこなった。

この年まで生きられたのだからもういい、一人娘は研修に選ばれたから。と男は語った。安心したような様子の理由はこれだった。
どうせコネでしょう、と言うと男は否定した。
聞くと、娘は補欠だったそうだ。それが、欠席者が一人出たので…
558 :名無しさん@おーぷん 2016/05/19(木) 15:53:23 ID:Bel
PSPの脱出ゲーム『密室のサクリファイス』
人類はすべて巨大な地下施設に生きている近未来的世界。
地上はおとぎ話的に語られているだけで実在を信じられていない。
地下では起こりえない地震が起きて、主人公5人以外の人間はみな消え去ってしまう。
自分たちは逃げ遅れて、他の人たちはみなどこかへ避難したのかもしれない、と5人はいなくなってしまった人々と安全な場所を求めて地下世界を彷徨う。

道中鬱展開が続くんだけど、バッドエンドがとくに後味悪い。

サブキャラの女ハッカーの回想。
この女ハッカーは、地上の存在を信じていつかそこへたどり着くことを目的とする狂信集団的組織の中心人物。
彼女は政府の機密情報にアクセスして、地上世界は存在しているが、すでに生物が生存不可能な環境になってしまっていること、その環境を回復させるために極秘プロジェクトを動かしていることを知る。
そのプロジェクトとは、特別な脳波を持つ被験体Xを利用するというもの。
Xは夢=平行世界を見ることで、そこへ移動することができる。夢の中で何かしらの行動をとるとその結果が現実世界で起きたことになる。つまり、Xは見た夢に干渉することができて、夢の結果を現実に置き換える能力を持っている。
過去の政府はXのこの力を利用して、Xに夢を見させて地上世界を再生させようとしたが失敗。
今の政府がこの過去の研究から新しく被験体Aを作り出し、再びその力を利用しようとした。
しかし、度重なる実験で恐ろしい夢を見させられ不安定になっていたAの能力を制御できず、暴走した力が原子力発電所のような場所で大事故を起こしてしまう。
発電所の大惨事はちょっとした事故ということにされてもみ消され、Aの存在は危険だということでコールドスリープに永久に入れられることになり、プロジェクトは凍結することになった。


女ハッカーは地上世界を回復させるためにAを探し出し、コールドスリープを解除した。
目覚めたAに、地上世界が回復した夢を見せようとする。
回復した地上世界のイメージを直接脳に送り込む機械を取り出すと、それを見たAがひどく取り乱す。
Aは実験体として過酷な実験に日々晒されており、その機械は実験のたびに幾度となく使われていたものだったので、また酷いことをされて実験と称して怖い夢を見させられるに違いないと思ったのだ。
もうこんなことはいやだ、みんな消えてしまえ、とAは強く願ってしまう。
するとAの能力が発動してしまい、地下世界から人間が消えてしまい、地下世界も崩壊しはじめる。
(これが一番最初に書いた地震と人間がすべていなくなってしまった原因)
女ハッカーもどこかへ飛ばされてしまい、再びAを探すことになる。


(回想終わって現在にもどる。)
Aが能力を使う回数は限られていて、それを使い切ると死んでしまうらしいことが暗示される。
残り1回となり、疲労と憔悴でいまにも眠りに落ちそうになりながら今夢をみてしまったら自分はどうなるんだろう、もう怖い夢は見たくないと怯えるAのもとに女ハッカーがあらわれる。
ここから出れば怯える必要はない、お前にはそれができると優しく語りかけるハッカー。
地上を夢見るんだ、と女ハッカーはAに緑が生い茂り空が青く広がる美しい地上の世界を語って聞かせる。
その語りを聞いたAの心に優しい光景が広がる。地下世界の人口の緑と人口の空。公園の一角で顔も覚えていないなつかしい母親と寄り添いまどろむ自分の姿だった。
女ハッカーの「お前にはそれができる」という言葉でAは自分の望んだ夢を見ることができるのを知ったのだった。
夢の中で眠りにつくA。

自分の前で倒れ冷たくなったAの表情は安らかで満足げだった。女ハッカーはAが美しい地上世界を夢見たのだと確信し、地上へむかうエレベーターに乗り込む。
ようやく人間の開放がなされるのだ、と地上への扉を開ける女ハッカーを迎えたものは巨大化した太陽に焼き尽くされた大地と肺を焼く熱風だった。絶望する女ハッカー。Aは美しい地上世界を夢見たからこそ微笑んで死んでいったのではないか?
「なぜなんだ!」焼けた喉から放たれたそれが彼女の最後の叫びだった。
569 :名無しさん@おーぷん 2016/05/28(土) 14:16:43 ID:cJH
既出かな
うろ覚えだけど星新一の話で
巨大なイモムシだかヒルみたいなグロテスクな宇宙生物が地球に来たから皆でやっつけようとするけど死ななくて(しかも下手に傷付けると分裂して増殖)

ある研究者の1人が殺す方法を編み出そうとしたけど見つけられなくてノイローゼになって自ら生物の口の中に飛び込んで食い殺されたら食中毒起こして死んだって話
その宇宙生物を殺すには人間を食べさせないといけないって結論に達した話だった気がする
579 :名無しさん@おーぷん 2016/06/17(金) 02:13:57 ID:aF8
今際の国アリスより番外編「くらぶのよん」
いわゆるデスゲームもので、今際の国という荒廃した近未来?の23区に迷い込んだ人々が
トランプのマーク(ゲームの種類。スペードが体力系、ダイヤが知能重視、
クラブは総合型でハートは心理を弄ぶようなえぐい内容)と
数字(難易度を示す)で分類されたゲームに挑む。
ゲームは日没から始まり、場所は神社やマンション、コンビニ、電車と様々。
この話の主人公はチンピラヤクザの青年で舞台はトンネル。
青年以外に5人の男女が参加し、全員がトンネルの中に踏み込むと轟音を立てて入り口が封鎖される。
外とを隔てるその壁には今回のゲームタイトルが「らんなうぇい」であること、
時間内に四つの試練に耐えてゴールを目指せと書かれていた。
近くには「しれん1」~「しれん4」と書かれたハッチとタイマーがあり、
50分以内に走ると想定して10km先のトンネルの出口を目指すものと思われる。
(近くに「出口まで km」と書かれた標識があったが、距離の部分は掠れて読めない)
そこでしれん1のタイマーが動き始め、主人公たちは出口に向かって走る。
少し行くと落書きに埋め尽くされたバスがあり、これに乗って逃げれる!と期待するも
エンジンはかかれどベルトが切れていて動かない。
最初に怪我をした地味な青年と彼を助けようとするおっとり気味少女を残し
主人公たちは先を急ぐ。
第一の試練は血に飢えたチーターでチャラい青年が転倒し追いつかれて噛み殺され死亡。
残った者はトンネル内に放置されていた車に逃げ込み九死に一生を得た。
車の外をうろつくチーターをどうやりすごすか怯えているところに
第2の試練開始のブザー音が鳴り響く。
すると入り口側から洪水のように大量の水が押し寄せた。
慌てて車外に飛び出すと黒髪の青年が水没する。
なんと第2の試練は水だけでなく、大量の凶暴なワニも放たれていたのだった。
車の天井を進む生き残った主人公とロングヘアの女性。
壁に「ゴールまであと5km」の標識を発見し気合いを入れる。
そして第3の試練。水は引き、急激に温度が下がったためワニは活動停止。
このまま走れば間に合うのだが、気温はぐんぐん下がりやがて猛吹雪状態で路面は凍りつららもできるほど。
ただでさえ水に濡れた上に薄着だった女性はここで脱落、凍死。
主人公は凍えながらもどうしても死ねない理由があった。
DV彼氏から助け出し、唯一心を許しあえる、守りたい恋人に会うために。
死にそうになりながらも主人公は前方に光ーー出口を見つけはしりだした。
しかしふと思い出す。ゲームは日没からの決まり。ではあの光はなんなのか?
出口に辿り着いた主人公が見たものは入り口同様封鎖している分厚い壁と
通行止めの文字がライトアップされている光景。
そして「出口まであと10km」の標識だった。
どういうことかといぶかしむ主人公はまだ第4の試練に耐えていないことに気づく。
そこに入り口側から爆音と激しい火炎が襲ってくる。
主人公は考える。今回のゲームは体力勝負のスペードではなく
総合型のクラブだった。
入り口がゴールだとするなら下手に動かず、バスの中に逃げ込んでいれば
チーターからも洪水、ワニ、吹雪、爆炎からも全員で身を守れたのではないかと。
主人公は気づいていなかったが、他にもヒントは随所に隠されていた。
落書きだらけのバスは実はよく目を凝らせば「」
580 :名無しさん@おーぷん 2016/06/17(金) 02:19:14 ID:aF8
「GOAL」の文字が隠されており、車内に何故か置いてあった英和辞典を調べれば
「らんなうぇい」には「逃亡」以外にも「楽勝」の意味があり
ゲームの本質を正しく見抜けば文字通り楽にゲームクリアできるものだった。
主人公は二度と恋人に会えず死亡、皮肉にも取り残された二人が
バスに逃げ込んでいて無事ゲームクリアとなったのだった。

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