24 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 18:01:19.19 ID:kQXI9z7J0.net
せっかくだから投下
北海道で小学生時代を過ごしていて、授業の一環でアイヌ民族の末裔の女性が当時の北海道を語ってもらう
時間があった。アイヌ民族を道外の人がどれ位知ってるか分からんけどアメリカのインディアンに境遇が似ていて
簡単に言うと後から来た人間にこっぴどくやられて住んでいる所も文化も何もかも搾取されたって感じ
今の北海道は移民が築いた場所でもちろん授業を受ける生徒も多分全員が移民の末裔だから
子供ながらに少し居心地の悪さを感じていたのだけれど授業が始まるとアイヌ人の末裔っていう人は思っていたよりずっと
良い人だった。今でも覚えているのはあくまで今の子供も自分も当事者ではないから起こったことは忘れなくても
それを怒るんじゃなくて次に生かそう、みたいなニュアンスをアイヌ人の末裔の女性が話していて良い考えだなと単純に思った

そんな感じの授業の後半位で質問の時間があって、みんなそれぞれ思ったことを聞いていたのだけれど
クラスの馬鹿な男子が「毛深くて猿みたいですよね」みたいなことを言い出した、先生が止めに入ったのだけれど
他の奴らも便乗して「鮭しか食ってなかったんすか」とか「熊と付き合ってるんですか」とか明らかな差別をし始めた
女性が来たってことでちょっと舞い上がってたのかも知れないけれど収拾の付かない位馬鹿達が騒ぎ始めて
とうとうその女性が泣きだしてた。それで少し騒ぎが収まった位にその女性が大声で「お前らみたいな奴がいるから
今も色んな民族の差別が終わらない」みたいなことを言ってイスを投げつけた。それで授業は終わって
担任の先生からも後でクラス全員相当怒られてそれからアイヌ人の末裔が学校に来ることは二度となかった
差別習慣とかを全く教えなくなった今の世の中で生まれた子供でもこういう事を言い出す馬鹿が居るっていうのは
ほんとに怖いことだと思うわ
30 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 20:36:05.89 ID:rn7QLWow0.net
あんまり怖くないかもしれないけど個人的に怖い出来事だったから投下する

実家は山の中の田舎だが近所に見栄っ張りで有名な家族がいた。
特におばあさんが見栄っ張りで息子や孫の自慢話ばかりすることで近所から嫌われていた。

ある日、そのおばあさんがうちの祖母に「私の家は名家だからもっとお墓を立派なものにしたい。広くして墓石も立派にしたい」と相談に来た。
多分一般的なことだと思うのだが、「墓を大きくすると家族がその分連れて行かれる」っていう話があると思う。
祖母もその話をして墓の拡張をやめたほうがいいと忠告していた。

次にその見栄っ張りのおばあさんはお墓の相談でお寺の住職の奧さんにも相談した。
奧さんももちろん反対した。
しかし、お寺も商売なので「広くするというのなら土地を買ってやってもらう分には構わない」という風に言ったらしい。

結局その家族はお墓を2倍くらい広くして墓石も立派なものにし、そのお寺で一番大きなお墓になった。
もちろん色はモノトーンだが無骨な感じな墓石ではなくかなり華美でちょっと嫌な感じがした。
特に面積を広げたことによって一部の通路が半分以下に狭くなりみんな不満に思っていた。
31 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 20:37:28.62 ID:rn7QLWow0.net
見栄っ張りのおばあさんはもちろんお墓のことをみんなに自慢して回った。
うちの祖母に自慢しに来た時に祖母は「連れて行かれないように注意しなよ」とそれとなく忠告していた。
おそらく他の人にも言われたようで見栄っ張りのおばあさんはみんなの態度にイライラしてお墓のことはあまり言わなくなった。

その一ヶ月後事故が起こった。
見栄っ張りのおばあさんには3人の小学生の孫がいた。
一番上の男の子と下に双子の男の子がいた。
その双子の兄(やっちゃん)が崖から落ちて亡くなってしまった。
塀のない崖沿いの空き地で他の子供達と遊んでいた時に落ちたらしい。

私も近所であったため葬儀に参加した。
その時に私と妹で近所の子供の面倒を見るタイミングがあったのだが、亡くなったやっちゃんと遊んでいた女の子が言うには「やっちゃんは自分で降りたんだよ。崖の下にある石が綺麗だからおばあちゃんにあげるって言ってジャンプした」と言っていた。
崖は30m位あり下の石なんかまともに見えないのだが、やっちゃんはおばあちゃんのために自分から飛び降りたそうだ。
まあ、子供の言うことなのであてにはならないわけだが。
32 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 20:38:19.14 ID:rn7QLWow0.net
近所では「墓を大きくしたから連れて行かれたんだ」という噂が流れ始めた。

その一ヶ月後、その家のおじいさんが事故で亡くなった。
酔っ払って酒を買いに行こうと歩いてる時に信号無視してひかれたらしい。
この辺りから近所ではみんなが「墓を大きくしたからだ。あの家族は墓を広くしたから連れて行かれたんだ」と話していた。
見栄っ張りのおばあさんは精神的に参ってしまったのか家から全く出ないようになってしまった。

おじいさんが亡くなってから三ヶ月後、今度はおばあさんが末期の大腸ガンで入院した。
祖母がお見舞いに行った時には「おらも連れて行かれる。お墓大きくしたから。なんでお寺の奧さんは止めてくれなかったんだ…」と細い声で言っていたらしい。
33 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 20:40:14.39 ID:rn7QLWow0.net
おばあさんは結局2週間ほどで亡くなった。
その後、近所では「あの一家は呪われてる」とまで噂されるようになっていた。

それから5年ほど経つがその後は誰も亡くなっていない。
祖母とお寺の奧さんは「広くなった分が埋まったんだろう」と言っている。

ただの偶然かもしれないが古くからある言い伝えが近所で、尚且つリアルタイムで起こって怖かった。
140 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 23:20:17.15 ID:A9gOuLs/0.net
3年前に山に囲まれた大きめの沼の埋め立てを請け負ったんだけど
人工沼で周りも人工湿地帯だったのね
まずは水抜しないと重機入らないからって事でバイパス作って抜いた訳
沼の中央には祠があるのも気持ち悪かったんだけど
水抜が終わる頃によくお墓にある戒名とかが書いてある木が底からめっちゃ立ってたの
で、俺らが唖然としてたらいつの間にか神主が大勢来ててお祓いみたいのを始めた
何も聞いてなかったし工事始められないから揉めたんだけど
「取り合えず今日は帰ってくれ」の一点張り
仕方がなく撤収したんだけど工事が再開されたのは3日後になった
埋め立てはすんなり終わったんだけどその後に神社へ連れていかれて全員お祓いをされたんだ
それで帰りにお札と御守りを渡されて「何かあったら直ぐに知らせて欲しい」ときた
俺らもちょっとキレてきて文句言おうかって雰囲気になったんだけど
周囲をジジババが囲んでてずっと睨んでるの
結局監督が話つけるからって事でみんな帰って行ったんだけど
監督はそれから音信不通
意味が分からないだけに未だに怖くて仕方がない
141 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 23:24:19.27 ID:jYFnfZau0.net
>>140
祠と卒塔婆があるってなんかこえーな。
142 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 23:30:10.65 ID:A9gOuLs/0.net
>>141
只の埋め立てって聞いてたからね
俺らは下請けだから監督か営業が詳しい話きいてたのかもしれんが
神社に集まってたジジババも100人くらい居たんじゃ無いかな〜
気持ち悪かったから温泉地だったけど速攻帰ったよ
しかも御守りとお札どーすればいいの?って感じ
143 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 23:31:23.41 ID:h0M3eytI0.net
>>140
場所教えて興味深い
144 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 23:53:13.42 ID:A9gOuLs/0.net
>>143
栃木の温泉地
ちょっと待ってて度忘れした
御守りに神社の名前あったか見てくる
180 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 11:54:15.88 ID:cTBYpeV20.net
>>140
http://usi32.com/archives/5978これ似てね?
181 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 13:37:51.06 ID:FevYlNB50.net
>>180
それっぽいね

栃木県さくら市を語るスレ Part12
153 利根っこ 2016/04/20(水) 21:09:57 [IIDfoc1A] ID:om126161022043.8.openmobile.ne.jp
俺らの時は鷲宿の溜め池がかっちゃんぼっちって言ってたけどね
何年前かに金枝で失踪事件あったじゃん?
それ関係で徒霊碑を神社に移したとかって聞いたけど詳細はワカランね
金枝の沼埋め立てたのはウチの会社だよん
151 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 01:30:31.76 ID:e121Vckc0.net
高校2年生の時に朝登校していたら近所の家の塀の角で女にぶつかった。
「いたーい」っていいながら明らかにオーバーに転んでいてちょっと変だなと思いながらも
顔見たら髪が凄い油っぽい感じの小太りの女でちょっと気味悪かった
でもこんな典型的なラブコメパターンあるかとシチュエーションにはどきどきした。そいつは同じ制服を着ていて
「遅刻遅刻」みたいなこと言って走っていったけど明らかに始業までまだ時間があったから
なんかやばい奴に遭遇したなぁと思いながら登校したら朝のHRでそいつが転校生として現れた
そいつの顔をみて固まっていると「あーさっきの!」野太い声で騒ぎ出していよいよ怯えた
私立の馬鹿校だったから割と転校してくる奴はいてもここまでありきたりな感じというかありえない感じは初めてだった
それからも昼休みになると「さっきのお詫びに弁当一緒に食べなさいよ」と言い出したり
帰りに同じ方向だから一緒に帰ろうと言い出したりと油っぽい髪の小太り女ってことを除けば
もう典型的なラブコメパターンで状況が掴めず気持ちが悪かった
152 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 01:31:42.92 ID:e121Vckc0.net
一番怖かったのは、俺は学校から二駅離れたとこに住んでいるんだけど朝マンションの外に出たら
どう考えても待ち伏せしていたように横の道から出てきて
「そこのアパートに引っ越してきたの隣同士なんだね」みたいなことをニヤケ顔で言ってきてダッシュで
逃げた。学校に着いても永遠と引っ付いてきて友達と無視し続けたんだけど
「なに?ツンデレ?」って言いながら頭を叩かれた時にぶちぎれた
いい加減にしろって言いながらそいつの太ももを思いっきり蹴り上げたら崩れ落ちたけど突然
「んごぉぉ」みたいな声上げながら飛び掛ってきて友達が押さえつけている間に教師が3人位来て
俺とそいつが連れ出された。別室で事情を聞くことになって女を蹴ったってことで教師が戦々恐々としてたけど
ありのままに今まであったことを話すとちょっと落ち着いて詳しく聞かれた
説明は終わった後教室に戻されてクラスメートから事情を聞かれたけどなんとなくはぐらかしているうちにその日は
終わって結局そいつは教室に戻ってこなかった。次の日の朝に担任から呼び出されて話の全貌を聞いて驚いた

そいつは前の学校をなんかの理由で退学して俺がいる学校に転入することになったんだけど
転入する何日か前から校門に貼り付いて自分が転入するクラスの男子生徒を適当に選んで
ラブコメまがいの事をやりはじめたらしかった。実は家も全然違う方向でわざわざ俺にターゲットを
絞った時に家までつけて転入初日も始発ぎりぎりから俺が居るマンションの傍で張っていたらしかった
本人はラブコメみたいな感じの学校生活を始めたかったらしくて、相手云々よりシチュエーションに
酔いたかったそうだ。話を全部聞いた時に怖すぎて思わず泣き出したらいつもおっかない担任が慰めてくれた
そいつは自主退学したけど別の学校でまた訳分からん問題起こしたって言うのを聞いた
それ以来エロゲーギャルゲーの類が大嫌いになった
161 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:00:55.26 ID:W8VTg2nP0.net
ちょっと長い話なんだけど、実体験で話したいことがある
よければ話させて欲しいんだけど、いいかな?
162 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:03:01.14 ID:XOHUInln0.net
いいけど
書き溜めてないなら書き溜めてから投下してね
163 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:24:19.89 ID:W8VTg2nP0.net
>>162
ありがとう
多分分割することになると思う





はじめに話しておくと、自分は霊感とかそいう類のものは持ってない。
それどころか、心霊現象とかは全然信じていなかったし、信じている人を馬鹿にしている節もあった。
よく夏になって学校のクラスメイトとかがそういう話をし始めると、うんざりしながら聞いていたくらいだ。



今から何年か前に、俺は地元を離れて一人暮らしを始めた。
元々は都会に住んでいたんだけど、田舎での一人暮らしっていうのに憧れていた。
丁度いい仕事も見つけて、家賃の安いアパートも見つけて、念願の一人暮らしを始めたわけ。

給料は都会でやれた仕事に比べれば安かったけど、こっちは物価が安かったからあんまり苦にならなかった。
それに、都会では絶対に味わえないような空気の美味しさもあったし、一人暮らししてよかった! と思ってたんだ。

何日か経った頃、アパートの玄関から変な音が聞こえてきた。多分、深夜0時を過ぎたくらいの頃だったと思う。
自分は若かったし、深夜まで起きているっていうのは普通だったんだけど、仕事もあるしそんな時間まで起きてることはあまりなかった。
その音っていうのは、何か硬いもので金属を引っ掻くような音。ドアを石で引っ掻いてるみたいな。
子供がいたずらしてるのか、とも思ったけど、こんな時間に子供が来るはずもない。
となると、不審者か何かか、と思った俺は警察に通報しようとしたんだけど、携帯電話を持った時にはもう音は消えていた。
気のせいか、とも思って、その日はそのまま電気を消して寝ることにした。
それで、そのまま朝になって、扉を見てみたけど、何かで引っ掻いたような痕跡は残っていなかった。
だから、その時は特に気にもとめなかったし、音が聞こえてきたのもそれっきりだったので、自分自身もそのことを忘れかけていた。
164 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:30:53.26 ID:W8VTg2nP0.net
そのまま数ヶ月が過ぎた頃に、またあの音が聞こえてきた。
最初は忘れていたけど、すぐにあの時のだ、と分かった。今度はすぐに警察に電話した。

「家の扉を引っ掻いている奴がいる」と通報して、数十分後に警察が到着した。
田舎なこともあって、警察署もなかった(交番はある)から、隣町の警察署から警官がやって来たらしい。
警察が来るまでの間、音はずっと聞こえ続けていたから、まだ犯人はそこにいるものだろうと思っていた。

サイレンの音を聞いて外に出たんだけど、その時には音の主はいなくなっていた。
警察も不思議な顔をしていたけど、「確かにカリカリという音が……」と俺は必タヒに訴えた。
別にノイローゼとかそういう状態ではなかったけど、何か薄気味悪かったし、早く犯人が捕まってほしいと思っていた。
結局その日は何もわからないまま終わったんだけど、次の日も、その次の日も音は聞こえてきた。

前の時は連続して聞こえてくることはなかったので、さすがに焦った。
警察に電話しようかとも思ったけど、それではまた逃げられてしまうかも知れない。
確実に犯人を捕まえるためには、音が聞こえている内に扉を開けるのが一番だ……
俺はそう思って、足音を立てないように慎重に、玄関の方へ近づいていった。
そして、まだ音が聞こえていることを確認した後、鍵を開けると同時にドアを勢い良く開け放った。
167 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:39:18.13 ID:W8VTg2nP0.net
音は扉を開ける直前も聞こえていたから、逃げる暇なんてあるはずがなかった。
しかもドアの近くには人間が隠れられるような場所もない。道路沿いだし、慌てて逃げれば絶対に後ろ姿が見える。
だから、俺は逃げられたとしてもそいつの顔は絶対に見てやるつもりだった。
この時は何日も続いたせいで、イライラが募っていたのかも知れない。音のせいで、ろくに眠れてなかったし。

で、ドアを開けたはいいんだが、そこにはやはりというか、誰もいなかった。
一応周辺を確認してみたけど、人が隠れている様子はなかったし、走り去る人影も見ていない。
気のせい、とは絶対に思えなかった。自分はこの耳で確かに、ドアを引っ掻く音を聞いている。
せめて証拠があれば……と思って、ダメ元で扉を見てみた。
言い忘れていたけど、この扉っていうのは金属製で黒色。何かで傷をつければすぐに分かる。

扉は俺が入居する直前に付け替えられてたみたいで、最初に来た時は傷一つない状態だった。
だから、どこかに傷がついていればすぐにでも分かる。
上から下へ、下から上へと二度見てみたけど、やっぱり傷は見つからない。
駄目か……と思って部屋に引き上げようとしたその時、俺はようやく"証拠"を見つけることが出来た。

なんかドアの隅っこ、本当によく見ないと分からない場所に、沢山の傷が付いている。
それは文字のようで文字じゃない感じだった。象形文字とか、ああいうのを思い浮かべてもらえばわかると思う。
でも、象形文字でもなくて、単純に意味不明な図形だったと思う。
これがあれば警察にも話が通じる、と思った俺は、今度は自信を持って警察に電話をした。
169 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 08:49:23.89 ID:W8VTg2nP0.net
また数十分待って、警察が到着。傷を見せたら、以前とは違って真剣に取り合ってくれた。
警察から聞いたところによると、以前このアパートに住んでいた人も同じような話をしていたらしい。
その時も警察は与太話だと思っていたらしく、俺が最初に呼んだ時のような対応をしていたそうだ。
警官は「動物か、それともストーカーですかねぇ」なんて言ってたけど、俺は気が気じゃなかった。

動物とかストーカーだったら、走り去る人影が見えるはずだから。
扉を開け放たれたら当然逃げるはずだし、どこにもいないっていうのはおかしい。
俺は生まれて初めて、もしかしたら心霊現象って本当にあるのかも知れないって思った。

警察はこの付近のパトロールを強化してくれるとのことだったけど
俺はそんなんじゃ何の解決にもならない、なんて心の奥底で思っていた。

結局、警察に相談した次の日も、また次の日もその音はずっと聞こえてきて
そろそろ自分自身も限界になってきていた。とにかく音が気になって眠れない。
もうこの時になると俺もおかしかったのか、頼れる人は誰もいないなんていう被害妄想に駆られていた。

玄関に監視カメラとかあればよかったんだけど、安いアパートだったし、そういう設備はなかった。
でも気になったので、俺は溜まった給料でデジカメを買って、玄関を録画してみることにした。
171 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 09:00:05.51 ID:W8VTg2nP0.net
デジカメを設置した日にも音は聞こえてきたので、これはいけると思った。
実を言うとこの時俺は「心霊現象が撮れるかも知れないww」なんていう変な考えも抱くようになっていた。
もしそういうのが取れていたらつべなりなんなりに上げてやろうと。
その日はデジカメを設置しているという安心感もあって、久々によく眠ることが出来た。

明くる日の朝、起きると同時に俺は玄関に行ってデジカメを回収。
ちょっとわくわくしながら録画を見てみたんだけど、そこには最悪なものが映っていた。
正直、見なければよかったと思うほどだった。

扉を引っ掻いていたのは女だった。多分、年齢は10代〜20代くらいだったと思う。
うわ、なんだこれ、と思ってずっと見ていたら、その女は石で扉の隅っこに何かを描き始めた。
気持ち悪くなった俺は見るのをやめて、警察に通報。ビデオを見せて、その晩家の近くに張り込んでもらうことにした。

深夜0時頃、音が聞こえてきてすぐ、扉の外から警察の声が聞こえてきた。
一緒に女の声もしているのを見ると、捕まったのだろう。そう思って、俺は扉を開けた。

その後警察署に連れて行かれて詳しい話を聞かされた。その女は、俺のストーカーだったらしい。
なんで俺に……と思ったけど、これであの音が聞こえなくなるならそれでいい、と思って聞き流した。
ストーカーとは話すことはなかったけど、知り合いではなかったから、誰なのかは分からない。
多分、職場か地元のスーパーで俺を見つけて、ストーカーし始めたんだろうと思う。
何はともあれ、これで晴れて音も聞こえなくなる、と俺は久々に早寝することにした。
あれ以来、ずっと寝不足気味だったので、疲れを取るには丁度いいと思ったんだ。
174 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 09:05:51.50 ID:W8VTg2nP0.net
でもその日の深夜0時頃、また音が聞こえてきた。正直、「嘘だろ!?」って思った。
ストーカー女は逮捕されて警察署にいるはずだし、脱走でもしない限りここへ来れるはずがない。
そもそも、警察署は隣町なんだから、歩いてここまで来るのはいくらなんでも不可能だった。

デジカメを回してなかったので、扉を引っ掻いてる奴の正体を掴むことは出来ない。
でも、何となくこいつは触れちゃいけないものだと感じた俺は、そのまま無視して寝入ることにした。
結局朝まで寝れなかったけど、音は日が昇ってくるまでずっと続いていたと思う。
思うというのは、気付いたら聞こえなくなっていたからで、いつまで聞こえていたのかが分からない。

その後も音が収まる気配が一向に見られなかったので、耐え切れなくなった俺は引っ越しを決意した。
一人暮らしをやめたくはなかったから、同じ市内でアパートを見つけてそっちに引っ越した。
前のアパートよりも少し家賃は高くなってしまったけど、眠れない夜が続くよりはマシだと思った。

あの音の正体がなんだったのかは未だに分からない。でも、今でも夜寝る時、あの音が聞こえてこないかビクビクすることがある。
本当に毎日のように続いていたから、今夜聞こえてくるかも知れない、って思うと眠れなくなる。


以上です、実話なので落ちとかはありません。付きあわせてしまいすみませんでした。
176 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 09:15:08.96 ID:cpN8+OgE0.net
相手が幽霊ならともかく生きた女性なら話してみれば良かったんじゃない?
それこそつべなんかのネタになると思うけどな
まぁ面白いし読みやすいし良かったよ!
177 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/05(火) 09:22:48.94 ID:XOHUInln0.net
乙乙
扉が新品だったって事はお前のストーカーがくる以前から謎のカリカリくんがいたんだろうな

あとつっこみたいのは分かるけど途中で茶化そうとする奴等の寒さといったら



>>176
ストーカーに話が通じると思ってはいけない
自分の都合のいいように解釈されてもっと酷い事になるぞ
258 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 03:10:01.60 ID:P0f6jhaT0.net
年の離れた弟が居て弟がまだ3歳位の時に母親が亡くなった。それからは父親と自分と弟と祖母の四人で
一軒屋に暮らしていたんだけれど二回忌を迎えた辺りで弟が家の中にお母さんが居るって言い出した
いつ見るの?って聞くと夜中に目が覚めたら枕元に立っていたり一人でいると遊んでくれたりしてると教えてくれた
その頃自分はもう高校生になっていたからそういうことは信じてはいなかったんだけど
弟はまだ小さいから見守ってくれているんだなと父親と祖母は喜んでいた

そんな感じで結構頻繁にお母さんが居るって弟が言っていたんだけど、たまに夕飯の最中に
お母さんが居ると何もなに所を指で指したり一人で何もない所に話しかけたりしていて
見えているのが身内とは言えどちょっと薄気味悪い雰囲気を味わう時もあった。
何ヶ月かした時に家に帰ったら弟が泣いていてどうしたのか聞くとお母さんにぶたれたと言っていた
どうにもキッチンのコンロの辺りで遊んでいたら怒られたらしいのだけれど、母親は生前子供でも
絶対に暴力をするような人ではなかったし自分も怒られはすれど一回もぶたれた思い出がなかったから
なんだか少し羨ましかった
259 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 03:16:06.13 ID:P0f6jhaT0.net
お風呂は自分が弟と一緒に入るようにしていたからその日も夕飯が終わってから一緒に入っていて
弟はなんかよく分からない形の水鉄砲で遊んでいて和んでいたら突然「お母さん今来るよ」と言い出した
結構驚いてここに?と聞くと「お姉ちゃんに会いたいみたい」みたいなことを言われて
少しだけ怖くなってもう出ようかと言ってる途中で「来たよ」と弟が言った
でも弟は何故か天井の方を見ていてつられて天井の方を見たら網状の換気扇があってそこを
見た瞬間に湯船に浸かっているのに肩から上からびっしょり冷や汗が出てきていた
コンコンと換気扇を叩くような音がして弟が返事をしようする雰囲気があったから思わず口を塞いだら
ちょっと抵抗されたけど黙ってくれた。それから何回か音が聞こえてもじっと黙っていると
換気扇から「お母さんだよ」と聞こえてきた。でも声は母親とも似つかない低い声でなんだか
少しおどけている様な変な感じもして絶対に母親の声ではなかった。思わず父親を大声で呼んだら
大きい足音がして父親が直ぐ来た。もう一度呼ぶと風呂場のドアを開けてどうしたと聞いてきたけど
同じ位のタイミングで「お母さんだよ」と換気扇から聞こえてきて父親が固まっていた
弟は変な雰囲気に気づきはじめて泣き顔になっていたけど父親が弟を抱きかかえながら「お前は○○じゃない」
と母親の名前を言った。換気扇から今度は「○○だよ」とさっきと同じトーンで返ってきて父親は「違う」と
言い返して何度かそれを繰り返していると声が止んだ。
それから弟はお母さんが居ると言うことはなくなって普通に育っていったけどいつかまたお風呂で声を掛けられるような気がしてる
264 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 05:57:55.07 ID:K1+s+JC30.net
>>259
悪い霊ではないと思うけどねぇ
260 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 03:22:17.25 ID:P0f6jhaT0.net
お風呂の一件があってすぐに霊能力者に相談しようかみたいな話にもなっていたけど
そういう知り合いもまったくいなかったからどうしようも出来ないまま終わった
357 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:58:22.80 ID:bm9sdnpD0.net
映画ネタバレスレ誰か立ててくれたぞw
>>356
マニアックだなー
ぐぐったけど全く知らんわ
262 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 03:38:31.97 ID:vn/yELg60.net
ヤバい怖いわそれ
うちの1歳半の子も、よく冷蔵庫の裏とか、部屋の隅の角とか押入れの中に向かって「じいじ!」って言う
自分の父親はタヒんでるから見えてるのかなと思うけど、変な場所ばっかり指差してるから怖い
おまけにこの間は夜中むくりと起き上がって、天井指差しながら、「あ!いた!…誰?」とか言うし怖くて寝れなくなった
263 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 04:27:49.64 ID:j9pd+zZI0.net
小さい子の「じぃじいるー」とかの話は本当によく聞くねw
絶対に作り話しないような人からでも
ほんと、子供はなんか見えてんのかね
で、大きくなったとき、あの時何が見えてたの?て聞くと「え?何それ?そんなの知らなーい」までワンセットみたいな
301 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 19:29:14.86 ID:bm9sdnpD0.net
100万円クイズ難しすぎだろ
絶対当たらんわ
302 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 20:00:37.44 ID:5UgeM0AS0.net
10年ほど前のこと
俺が、中学2年ぐらいの時に地元で経験した話。

季節は7月の上旬の夕刻6時ぐらい
部活終わりに同じ部活の仲間(AとBの二人)がちょっと良い所行こうと言うのでついて行った。

学校からそう遠くないところに、低所得者向けに町が安価で貸している住宅が6件ほど固まっている。
住宅はそれぞれ2階建てで、隣との間隔は10mぐらい。
↓こんな感じで並んでいる。

○○○
○○◎

そこに連れて行かれ何をするのかと思っていると、Aが突然その内の一件(◎の家)のドアを開けた。

他の5件には人が住んでいる(洗濯物などがあった)のにこの1件だけはどうやら空き家らしい。
何故鍵がかかっていないのか、と疑問に思ったが冒険心と童心に誘惑され中に入った。
303 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 20:02:29.51 ID:5UgeM0AS0.net
中に入るとまず、キッチンとリビングがあった。
それと変な異臭がした。(何かが腐ったような臭い)
あと、リビングの床が気持ちの悪いシミだらけだった。
有名な人がタヒんでその形にシミが残っている画像があるが、人の形はしてないもののあの画像のような色(濃い焦げ茶っぽい色)のシミが床のあらゆる場所と壁にあった。

玄関でまず携帯で写真を撮ったんだが、そこにオーブが映っていた。

次にリビングから伸びている廊下を進むと突き当りに、トイレと風呂。
廊下の途中に2階への階段があった。
トイレと風呂は特に何も感じなかったんだが、階段の横に謎の収納スペースがあった。
そこを通るとき1人がなんかここ気持ち悪いなと言った。俺ももう1人も同感だった。
夏の暑さではない何か体にまとわりつくような変な気持ち悪さがあった。


開けてみようという話になって、じゃんけんに負けて俺が開けることになった。
取っ手を握るとなんか、ヌメヌメして気持ち悪かった。
ゆっくり開けてみると中は何もなく、リビングにあったのと同様のシミだらけだった。
498 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 23:42:29.25 ID:iakkrpno0.net
お払いに良いお寺って実在するもんなの?
499 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 00:19:44.68 ID:dAYtU2LI0.net
ID変わったからってオカ話すんなカス
大好きながきくせぇワンピースの話でもしてろ
585 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 04:52:43.63 ID:culMZnYO0.net
「幽霊とか怪談とかどうせ創作なんだから、もっと上手にオカルト的に面白いことを書けよ」
ギスギスと言うより、こういう考えか方をするやつが増えたな
500 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 01:07:07.37 ID:had/7PA00.net
この前父方の田舎に帰ったとき近所のスーパーでガキの頃の親友Aに会った
俺が小学生の頃に引っ越して以来10年以上だったが、当時の面影がそのままでお互いにすぐに気が付いた
その時は久しぶり、元気か?なんて軽く話して、夜に呑みながらゆっくり話そうって約束して別れた

ウチに帰ってバーちゃんにAに会ったと話すと、様子はどうだった?とか変わりは無かったか?とすごく心配そうに聞いてきた
昔から足が悪く、ほとんど外に出ないバーちゃんにとってはよくウチに遊びに来てたAは自分の孫も同然で気になるのだろう

Aが元気そうだった事と夜に約束している事を話すと、やけどの具合はどうなのか?と聞いてきた

俺が引っ越してから間もなくしてAの家で火事が起きた
深夜の出火で原因は不明
それ以前にも近所で数件の不審火が相次いでいたため放火が疑われたが犯人は未だに見つかっていない
冬場の乾燥した風に煽られて木造の建物は5分とたたずに炎に包まれ、程なく焼け落ちたそうだ
この火事で家屋は全焼、Aは奇跡的に助かったものの両親を亡くし足にひどい火傷を負ったのだという

バーちゃんに言われるまで俺はその事をすっかり忘れていた
確か運動機能に障害は残らないという話だったなと思いつつも、酒の席で具合を聞いてみようと思った

その日の夕方、居間でテレビを見ているとAから電話がかかってきた
ゆっくり飲みたいからという事でAの家で飲む事になった
Aはいま火事で焼け落ちた実家の跡地にアパートを建ててその1階に住んでいるという事らしい
俺の家からAの家までは歩いて15分程の距離だ
俺は今から向かうと伝えて電話を切り家を出た
503 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 02:36:44.04 ID:niHbnjNn0.net
ドキドキ
510 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 11:35:36.66 ID:atMJH6k60.net
>>508
だろうな。
足が悪くて外に出ないはずなのにって考えると
511 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 15:24:47.58 ID:XzXSa6C10.net
ここでお話を投下するの始めてで、文章表現が苦手だから、駄文になるけど投下する。
512 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 15:26:43.16 ID:XzXSa6C10.net
あんまり怖くないかもだけど、今日みたいな雨の日に思い出すことがあるんだ。

高2の夏休みのときの話。
俺は友人二人で(AとBとする)と買い物に行っていたんだ。
突然、雨が降ってきたんだ。
傘を持っていない俺達は大慌てだった。
すぐさま近くにあった屋根付きのバス停に避難した。
「雨の予報なんてなかったよな?」なんて友達と言い合いながら、Bがスマホで「あぁ、これゲリラ豪雨ってやつだ」とかTwitter見て確認してた。
仕方がないので雨が止むまで待とうということになった。
雨は周りが白く見えるんじゃないかってほど激しく降ってた。時々雷が鳴って、雷が苦手な俺はビビってAとBに笑われてた。

何分くらい経ったのか、俺達は無言で雨が止むのを待ってたんだ。
するとBが「あれ?人がこっちに来るぞ」と言った。
Bが指差した方を観ると確かに前方から女の人がこちらに歩いて来てる。
俺「雨宿りか?」
B「そうか?雨宿りならもっと走ってくるだろ」
A「ってか、傘差してるじゃん。バスに乗る人だろ普通」
そんな会話をしていたらその女の人は俺達の近くまで来た。
その女は長髪で黒いワンピースを着ていた。黒いレース模様の傘をさしていた。そして片方には黒い傘を3本携えている。
その女は俺達の前に立ち止まり、3本の傘を俺らに差し出した。
A「えっと、すいません。俺らに傘を貸してくれるんですか?」
Aがそう聞くと女の人が静かに頷いた。
A「どうする?貸してもらう?」
俺「いやいや、知らない人に傘を貰うのかよ」
B「それもそうだな…」
A「よし、わかった」
俺らは傘を断った。
A「すいません。お気持ちは嬉いんですが、遠慮させていただきます」
520 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 19:37:58.87 ID:wyKurx5R0.net
なんかギスギスしてんなー
昔からのファンとしては悲しくなるよ
526 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 20:09:00.16 ID:4PCdIRpk0.net
>>499
ワンピースのことはいいけどな
俺のことは馬鹿にすんじゃねーよこの悪政王
573 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:47:16.40 ID:Wbde1v/Q0.net
>>572
さよなら、最低以下の方
574 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:49:58.08 ID:n81nzKyI0.net
レス番のスッ飛び方でキングクリムゾンの能力を味わう気分に浸れるなw
576 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 00:12:38.92 ID:GpYdA32Y0.net
親御さんとかが上に居るのかな、と考えながら私も帰り支度を始めました
荷物を置いてある木陰で着替え等していると、一本の木に少し古ぼけた張り紙がありました
張り紙には写真がプリントされておりラミネートしてありました
写真は母と思われる女性と子供が二人並んでいる写真
その下には「この子達を探しています」と1行あるのみ
その張り紙を見て気味が悪いと思ったのは写真のせいでした
写真の女性の顔の部分はマジックか何かで黒く塗りつぶされており、子供二人の顔はヤスリをかけたように薄くぼけていました
かすかに確認できる子供の髪型が先ほど見かけた子供と同じ坊主頭で、余計に気味が悪く感じてしまいました
736 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 22:29:18.19 ID:PhJZ61mi0.net
>>735
こいつよ
さっき池上の番組でポスターちょっと映ってた
738 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 22:54:37.40 ID:RdMQo6Xi0.net
短ッ!!
739 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:25:04.13 ID:D6FQL7c30.net
今から投下していい?
ちょっと長い。
740 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:28:20.12 ID:ipkM/6ez0.net
>>688
一人だったら真性
複数だったらLINEもできない無能
どっちにしろ存在意義の欠片もないゴミってことw
741 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:30:24.70 ID:D6FQL7c30.net
俺が高校生の時の話だが、
まあ聞いてくれ。

17歳の高2の夏に、
俺とツレのA男で、
地元にある廃墟の社員寮?で肝試しをする事になった。

その廃墟の社員寮は、
町はずれにぽつんと建っている寂れた建物で、手入れされていない生い茂った木と雑草に囲まれ、からからに干からびたプール?がついていた。

ガキの頃に、何度か昼間に訪れ、
秘密基地の様にA男と、
封鎖されている正面入り口にある大きな柱の裏でポケモンのカードゲームなんかで遊んでいたのを思い出す。
その頃は封鎖されている正面玄関から、
照明の落とされた玄関ホールをA男と恐る恐る覗くくらいが限界だった。
あの時も夏の昼間だったが、照明の落とされた玄関ホールは薄暗く、ひんやりして見えた。
玄関ホールは管理人室の様な、受付の様なものがすぐ右手にあり、
壁には木の板に筆で書かれた知らない男達の名前の書いた札が掛かっていた。
恐らく住んでいた社員達の名前だったと思う。
742 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:31:53.55 ID:D6FQL7c30.net
高校2年の夏休み、
A男は俺の家に泊まりに来ており、晩飯を食った後、俺の部屋で2人でダラダラと、
サイレントヒル(ゲーム)をやっていた時に、
俺らの地元にもそういえばこんな気味悪い廃墟があったよな、という話になった。
そこから、
あったあったと思い出話に花が咲き、
秘密基地に見立てて遊んだ事、
恐る恐る廃墟を覗いた事なんかが出て来て、
ゲームそっちのけで盛り上がった。

「あ、あの廃墟にちょっと行ってみねえ?」
と、A男が言った。
こいつはホラー物に目がなく、
この日もホラーゲームの他に、夜通しホラー映画を見るという計画を立てていた。
俺は怖いどうのこうのより、
行くまでが面倒くさかったため、渋っていたが、A男にごり押され行く事になった。

俺たちは深夜1時になるまで、
風呂に入ったりアイスを食ったりゲームをしたりして時間を潰した。
これは、肝試しなら丑三つ時だというA男の意見と、
夜に出掛ける事に親がイエスと言う訳がなかったので、親が寝静まるまで待とうという俺の意見も含めて決まった。
743 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:35:43.65 ID:D6FQL7c30.net
やがて深夜1時になり、
俺たちはこっそり家から抜け出した。
カメラ付きのガラケーと、懐中電灯、財布、あとは親父の煙草を一箱失敬して、
ちょっとした冒険気分で廃墟に向かった。

廃墟までは歩いて25分位だ。
面倒くさいと思っていたが、
田舎町のためぽつぽつある民家やアパートもしんと寝静まっていて、星は綺麗だし、夜は涼しいし、煙草をふかしながらタラタラ歩く道すがらは、なんというか最高に楽しかった。
くだらない下ネタを話しながら、俺たちは廃墟に向かう。
廃墟が徐々に近づくにつれ、
街灯はどんどん少なくなり、
雑草の生い茂げ具合もひどくなってきた。
俺たちの話は次第に下ネタから、オカルティックな話にシフトされ、
A男がやがてこんな話をきりだした。

A男「お前、あの廃墟って何の建物だったか知ってる?」
俺「いや、なんかの社員寮じゃないの?」
A男「社員寮にプールかついてると思うか?」

確かに、あの廃墟にはプールの様な物がついていた。
プールがついている社員寮なんて、
確かに聞いた事がない。
744 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:37:08.69 ID:D6FQL7c30.net
A男「おれ、昔ばあちゃんに聞いたんだけどさ、あれプールじゃなくて、貯水槽だったみてえだぜ」
俺「へえ」
A男「あの寮のやつはあの貯水槽の水を使って生活してたらしい」
俺「まじか」
A男「ただある時に、あの社員寮の奴等が次々に中毒症状になってタヒぬという事件が起こった」
俺「はあ?」
A男「どうやら原因は、あの貯水槽の水だったらしい。貯水槽の水の中に、コレラだかなんだかに感染した女のタヒ体が沈められてたらしいぜ」
俺「げえっ!」
A男「すぐに貯水槽と社員寮は封鎖、そのまま廃墟になったって話だぜ」
俺「へえ」
A男「おかしいのは、その水を使ったとしても、タヒぬまではいかねーと思うんだよな」

俺は話半分でA男の話を聞いていた。
俺は生まれてからそんな話は聞いたこともなかったし、
オカルト好きなA男のために、A男のばーちゃんがついた作り話だと思ったからだ。
ただ、A男の語り口調のせいか、
俺は得体の知れない薄気味悪さを感じ、
鳥肌が立っていた。
745 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:41:21.23 ID:D6FQL7c30.net
A男「お、見えてきた」
A男の声に顔を上げると、例の廃墟が生い茂った木の間に見えた。
街灯は無かったが、星の明かりと暗闇に目が慣れたおかげで、
すすけた灰色の建物のアウトラインはくっきりと見えた。
当たり前だが、ガキの頃に見た時よりも老朽化が進んで、壁にはあちこちにヒビが入っていた。
正面に、俺たちが遊んだ正面入り口がある。
正面入り口にはめられたガラスが薄汚れている。
建物の左手には、例の貯水槽があった。
貯水槽は0.5階分くらいの高さのコンクリの上にあり、周りはフェンスと有刺鉄線に囲まれていた。

A男「おい、貯水槽を見に行こう」
A男はノリノリで貯水槽に向かって行った。
俺は重い足取りで奴について行ったが、
あの話のせいか薄気味悪さが抜けずに、気乗りはしなかった。
746 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:48:50.66 ID:D6FQL7c30.net
貯水槽を囲むフェンスの外側から、
貯水槽を覗く。
やはりプールに見える。
ブルーシートみたいな青色(すっかり日に焼けてすすけているが)だ。
からからに干からびており、
ヒビの入っている底面から雑草が生えていた。
雑草も干からびている。
そのせいか女の髪の毛の様に見え、気持ち悪い事この上無かった。

A男「何にもねえな」
懐中電灯で一通りを照らすと、
今度は懐中電灯を立ての方に向けた。
A男「うわっ!」
A男はいきなり大声をあげ、懐中電灯を慌てて下げた。
俺「どうした?!」
A男「今二階の窓で、何か動いた…!」
俺「は?嘘だろ…」
俺は恐る恐るA男の持っている懐中電灯を二階の窓にむけてゆっくり上げた。
窓は規則正しく横並びになっており、通路が見える。通路にはこちらもまた規則正しく木の扉が並んでいる。恐らく社員達の部屋だ。

俺「なんもないじゃん」
A男「いや、マジで、スッて誰かが動いたんだって!」
俺「俺ら以外にも肝試しに来た奴がいんのかな」
A男「中入れんのか?ここ」
俺「どっかの窓が開いてんのかも」
A男「あり得る!探そうぜ!」
俺は、マジかよ…と内心思いながら、渋々A男の後を追った。
747 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/10(日) 23:57:12.59 ID:D6FQL7c30.net
正面入り口はやはり鍵がかかっており、
俺たちは1階の窓も手当たり次第に開けようとしたが、全て鍵がかかっていた。
しかし、1階の裏手に3階まで続く外階段があった。この外階段の登り口には有刺鉄線と立入禁止の札があったが、
有刺鉄線はボロボロに錆びており、
くたっと下にたゆたっていて難なく跨げそうだった。
A男はこれだ!と言い、意気揚々と跨いで非常階段に足をかけた。
俺はなんだかこの中には行きたくないという言葉には言い表せない嫌な気持ちでいっぱいだったが、A男を1人で行かせるわけにも行かず、嫌々ながらも後を追った。

外階段はボロボロに錆びて、
あちこちが抜けそうだった。
2階の踊り場までたどり着き、
2階の非常口のドアを開こうとしたがやはり鍵がかかっている。
俺たちは3階に向かった。
3階の踊り場にある非常口は、
非常口にはめこまれたガラスが割られていた。
その割れ目から手を入れるとちょうど内鍵が外せる。
A男「ほら見ろ、こうやって忍び込んだんだぜ」
A男はにやりと笑って、非常口のドアを開けた。鍵は元々外れていたし、A男の言っている事は間違いなさそうだ。
A男「それかカップルの青姦の名所かもしれねーぞ」
どこまでもおめでたい奴だが、
俺はなんだか違和感を感じていた。
このガラスはつい最近割られた様な感じがしない。周りに飛び散った破片は粉々になっているものばかりだし、
ガラスが割れた部分の内側はひどく汚れている。雨や枯葉なんかが吹き込んだ感じだ。
748 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:00:26.40 ID:Rl0SwcMv0.net
A男「おい、見ろよ」
A男の声の方向に目を向けると、
真っ直ぐ伸びる通路の左手には5つの木の扉がついている部屋があった。
右手は5つの窓。正面突き当たりには下に下がる内階段が見えた。
A男「とりあえず、一部屋づつ行っとく?」
俺「まじかよ…」
A男の笑顔もこの薄気味悪さの前には若干ひきつっていた。

建物の中は、腐った木と、カビの臭いで満たされ、水を打ったようにしんとしている。

俺たちは一部屋づつ扉を開けていった。

扉の中は、やはり社員?の部屋だった。
部屋の中の間取りは、
正面にベランダに出れる大きな窓、
右に作り付けの木のベッド、
左手前に作り付けのやたらデカい洋服ダンスがあるだけの簡素な部屋だった。

廃墟と言えど荷物などは何もなく、ガランとしており、虫一匹もいない。
3階の部屋はどこも同じ様な感じだった。
洋服ダンスの中に鏡が打ち付けられていたり、
作り付けのベッドの上に朽ちたマットレスのある部屋もあったが、とくに気になる所は見つからなかった。
749 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:05:18.32 ID:Rl0SwcMv0.net
A男と俺は2階に向かった。
先ほどA男が人影を見たと言っただけに、
俺達は一言も喋らず、言いようのない緊張感が走っていた。
3階と2階の踊り場に、簡易的な便所があった。踊り場には鏡がはめこまれていて、俺はなんだか学校みたいだなと感じた。

2階の通路も、3階とほとんど同じ作りだ。
人影も、人がいた気配もない。
俺たちは、また一部屋づつ扉を開けて回った。
手前から4部屋目に差し掛かった時、
妙な違和感を感じた。
ノブの形が違う。
他の部屋はよくある、円柱形の、がっつり掴むタイプのものだが、
この部屋は昔のノブにある様な、
なんというか、小さめの楕円の、飾り彫りがあるようなレトロなノブだった。
右にかちりと回してそっと開いた。
キイ…と渇いた音がして空いた中には、
人間のいた痕跡があった。
ベッドの上にはマットレスもあり、薄汚れたシーツがかかっていて、タオルケットらしきものが丸まっている。
開け放たれた洋服ダンスには、
針金ハンガーがぱらっとかかっており、
汚いTシャツや、くたびれたカーディガンが2.3着かかっていた。
俺たちは顔を見合わせ、ごくりと喉を鳴らした。
A男「誰か住んでんのかな?」
A男が俺にささやいた。
俺「ホームレスじゃね?」
俺も声を潜める。
ホームレスというセンは大いにあり得る。
この田舎町でホームレスは見かけた事はないけど、見かけた事がないというのはこういう所に住んでいるのかもしれない。

ベッドの奥に、何かの本が積まれているのをA男が見つけ、
入り口の扉を少し開けたままにして奥に進んだ。
俺はなんとなく、エロ本だろうなと思っていたが違った。
750 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:15:25.04 ID:Rl0SwcMv0.net
それは、なんというか昔の本だった。
文字の感じとか、絵とか、
小説みたいなものとか雑誌もあったけど、
全てから時代を感じた。
ただしそれはノスタルジーどうのではなく、ただただ気味が悪かった。大日本帝国みたいな、あの感じの、言いようのない不気味さ。
A男も、気持ちわりいと言って見るのを辞めた。

その時だった、
内階段の方角から足音が聞こえる。
俺たちの背筋が凍った。
ホームレスが帰ってきた!!と咄嗟に思った。
今にも心臓が口から飛び出そうだった。
遠くからガチャリ、という音がして足音が止まる。
そしてガチャリ、という音がしてまた足音。
一部屋づつ見て回ってる?
俺たちは瞬時にそれを察した。
俺はジェスチャーで、A男を洋服ダンスに入れと促した。
足音の主が2部屋目をガチャリとしたタイミングで出来る限り慎重に部屋のドアを閉め、
俺も洋服ダンスに飛び込んだ。
洋服ダンスのつまみを内側からゆっくり引っ張り、扉を閉める。
カビくさかった。A男はがたがた震えていた。懐中電灯を点けたかったが、
明かりが漏れるのはマズイと思い付けなかった。
隣の部屋のガチャリが終わり、
足音の主がこの部屋の前まで来た。
751 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:20:06.12 ID:Rl0SwcMv0.net
ガチャリ。

こつ、こつと足音が部屋に入ってくる。
部屋の真ん中あたりで足音が止んだ。
ボソ、ボソ、と足音の主が何か呟いた。
耳を洋服ダンスの扉に近づける。

「…だよ……だよ……れん、だよ……訓練…だよ…」

男の声だった。
ボソボソと、訓練…だよ…という言葉を繰り返している。
足音はやがて部屋から出て、2階の最後の部屋へ向かうと、また通路を歩いて行き足音が消えた。
この時間は10分くらいだったと思う。
ただ俺たちには1時間にも2時間にも感じられた。
俺たちは充分に時間を置いてからゆっくり洋服ダンスを開けた。
蒸されて暑いはずだったのに、
俺たちは足の先まで冷たく、がたがたに震えていた。

A男「…もう帰ろうぜ」
俺は無言で頷いた。
752 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:28:52.81 ID:Rl0SwcMv0.net
俺たちは恐る恐る1階に降りた。
3階に登り、3階の通路を通って外階段を下りるより、
1階の非常口の内鍵を開けて外に出た方が地上に近いと判断したからだ。

1階は2階、3階と作りが違っていて、
階段を下りるとすぐ横が玄関ホールと、
管理カウンター、
奥に、食堂と厨房らしきもの、
便所と風呂があった。

便所と風呂の奥の突き当たりが、
建物の構造上1階の非常口のはずだ。
俺たちはそろりと歩みを進めた。

カッカッカッカッカッ

と響く足音が階段から聞こえ、俺たちはまた口から心臓が飛び出しそうになる程驚いた?
慌てて食堂に入り、しゃがんで壁に沿って隠れた。

足音は1階まで降りてきた。
キャスター付きの椅子を引く音と、
それに腰掛ける音がした。
管理カウンターの方角だ。

俺とA男はそっとそちらを見るために覗き込んだ。
753 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:34:49.02 ID:Rl0SwcMv0.net
警備服姿の男が、カウンターの机に、
こちらに背を向けて座っている。
何か書き物をしているように書類を机上に広げ両手を机に出していたが、ぴくりとも動かない。

俺たちは完全に固まっていた。
あそこにいる男は現実に存在しているのだろうか。

「訓練だよ」

男が俺たちに背を向けたまま、
はっきりそう言った。
俺とA男はビクっと身体を震わせた。
その瞬間、
けたたましい火災の非常ベルの音が建物に響いた。

男は微動だにせず机に座って居た。

俺たちは半泣きになりながら、
男が振り向かない事を祈りながら転がる様に食堂を飛び出し、非常口に向かって走った。

A男が震える手で非常口の内鍵を開けようとして、懐中電灯を取り落とした。
手が震えてものすら上手くつかめない。
俺は声を殺して早くしろよ!とA男を急き立てた。
A男は俺の声など耳に入らない様だった。
顔面蒼白のまま、内鍵と懐中電灯と格闘していた。
ジリリリリとけたたましい非常ベルが鳴る中で、視線を感じて後ろを振り返ると、
背を向けて座っていた男が、
こちらを肩越しに振り返り俺たちを見ていた。
754 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:41:16.22 ID:Rl0SwcMv0.net
その男の顔は土気色に膨れ、
目ん玉がなかった。
目ん玉は黒い窪みで空洞だった。
口から何かが垂れてるのか泡をふいているのか、だらりと垂れ下がった口角からは液体がしたたっていた。
黒い空洞が俺たちを見ていた。
口角がゆっくりパクパクと動いた。
非常ベルの音で何を言っているのか、聞こえなかった。

A男がやっと非常口を開け、俺たちは外に転がり出た。
うわあああああああ!とAが叫び駆け出した。その勢いで
非常口にあった有刺鉄線に引っかかり転んだが、A男は狂ったように叫びながらもがいて立ち上がり、また走り出した。
非常ベルはまだ鳴っていた。
俺もタヒにそうになりながらA男の後を追った。

非常ベルがいつしか遠くなり、
俺たちは全速力で走り、
俺の家の近くのコンビニの駐車場まで辿り着いた。
A男はコンビニの明るい光を見て、
コンビニの駐車場に倒れる様に座り込んだ。
俺もそれに続いた。
しばらく2人息を整えていると、A男がいてえ!と言い足を押さえた。
足には縦にぎざっと切り傷が入っており、
血がかなり流れている。
俺「おいおい、大丈夫かよ!」
A男「…いてえ〜…」
俺「転んだ時じゃね?俺絆創膏買ってくる」
A男「わりい…」
俺「ちょっと待ってろ」
家に帰ってからでもよかったが、
血が半端なく出ていたためにすぐ手当てをしたほうがいいと思った。
755 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:45:17.49 ID:Rl0SwcMv0.net
俺はコンビニに入り、
絆創膏と消毒液と包帯を取り、喉がカラカラなのにも気づき、俺とA男文のジュースを買った。
レジで会計をしている時A男が気になり駐車場に目をやると、
座っているA男の隣に女の人が立っていた。
A男の顔を覗き込む様にして立っている。
髪が長くて顔が見えない。
(A男の奴め、お姉さんに心配されて話かけられてるんだな)
俺は急いで会計を済ませ、店の外に出た。

俺「あれ?」
そこにはA男しかいなかった。
俺「お姉さんは?」
A男「…は?」
俺「さっき、お姉さんに話しかけられてただろ、白い服着た」
A男「は?やめろよお前、何言っちゃってんの?」
A男は挙動不審になり、またガクガク震え始めた。
俺の背中にも冷たいものが走った。

お姉さんなんて居なかった。
756 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:48:15.69 ID:Rl0SwcMv0.net
俺は何も言わず、A男にジュースを渡した。
A男はそれを受け取り、一気に半分ぐらいまで飲んだ。
俺はA男の足に消毒液をかけて、
レジでついでに貰ったおしぼりで傷周りの血を拭いてやった。
A男「…さっき」
ずっと真っ白な顔で押し黙っていたA男が呟いた。
俺「え?」
A男「さっき、お前が見た女って、髪長いやつか」
俺「…うん」
A男「あのさ、俺たちが非常口から逃げ出して貯水槽の横走ってる時」
俺見たんだ、とA男がかすれた声で言った。

白い服着た女が、俺たちの方を貯水槽の中に立っていてずっと見てた。
女はドス黒い肌の色で、肌がシワシワで、黒くて長いスカスカの髪だった。
眼球がある場所には黒い穴があいていて、
その穴が俺たちの事をずっと見ていたんだ。

A男はぶるぶる震えて、腕に顔をうずめた。

A男のとなりに居たのはきっとその女だった。俺は嫌な汗が背中に伝うのを感じた。
俺たちは連れて来てしまったんだろうか。
772 :本当にあった怖い名無し 2016/07/11(月) 04:25:09.53 ID:aQ8YEtQW3
>さっきタッチしたばかりの背後の壁の部分全部に

全体を使って、大きく目の部分だけが張り付いてたってことです

妹『は』未だに何を見たのかは話してくれません
773 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 07:16:48.26 ID:TiHapl320.net
>>768
その廃墟行ったことある…
中だけじゃなく外壁にもお札貼ってない?
846 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 21:52:17.92 ID:byFTEvhy0.net
いや
だいたい短パンシャツサンダルだよ
今の時期は
847 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 21:54:40.38 ID:byFTEvhy0.net
あと麦わら帽子だな日射病防止にw
757 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:50:40.11 ID:Rl0SwcMv0.net
俺は何も言えなかった。
A男は女を見たし、俺は男を見たのだ。
そして女も、男も、俺たちを見ていたのだ。

俺はA男の傷の手当てを済ませて、
A男を立ち上がらせた。
家に帰って、何もかも忘れて寝たかった。
A男に、俺の家で塩をまこうと言った。
A男は頷きながらぐしゃぐしゃに泣いていた。

それから、俺の家に着いて、
俺たちはめちゃくちゃに塩をかけた。
ルールとか、そういうのはよく分からなかったので、とにかく大量の塩をかけた。
小皿に塩を持って、俺の部屋の入り口と窓にも置いた。
明かりをつけたまま、俺たちは布団に入った。
あの夜、俺たちは何も喋らなかった。
A男が時々鼻をすする音だけが部屋に響いていた。
760 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 00:56:46.79 ID:7VQJwGyj0.net
乙面白かった
765 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 01:36:58.03 ID:Rl0SwcMv0.net
>>762
ありがとう。
読み返したら誤字ばっかりだった。
766 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 01:53:42.15 ID:j4wJ9c2C0.net
今の流れでここまでID赤いと、確認しないで即NGされかねないぞw
一応忠告w
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1467617840/

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